40周年記念復刻トミカ(Vol.2)
2022年04月14日

40周年記念復刻トミカ第2弾01

2010年に発売40周年を迎えたトミカですが、その記念事業の一環として1970年に発売されたトミカが復刻されました。
2010年4月には当時1番最初に登場した1番〜6番が「40周年記念復刻トミカVol.1」として発売されましたが、これに続いて7月にはVol.2が発売されました。
Vol.2はクラウンパトロールカーを除く5台で、バリエーションリストの枝番2のカラーとなっていました。
ホイールは10Dですが、ホットスタンプを白色として当時の1Aホイール風に仕立てています。

40周年記念復刻トミカ第2弾07

発売は2010年7月17日で、当時の定価は消費税5%込500円(税抜き価格477円)でした。Vol.1同様にプラ製の「コレクション台」と、それに貼る車名のシールが付属していました。

40周年記念復刻トミカ第2弾02

●ブルーバード SSS クーペ

枝番2のブラウンのモデルの再現でした。シートも当時と同じくアイボリーとなっています。
オリジナルと比べるとウエストラインが高くなっており、全体的に腰高になっています。そのためややもったりした印象ですが、全体的にはオリジナルに近い雰囲気に仕上がっていると思います。

40周年記念復刻トミカ第2弾03

●コロナ マークII ハードトップ

枝番2の黄色のモデルの再現でした。シートも当時と同じく赤色となっています。
オリジナルと全高はぼ同じながら、ウエストラインは1mmほど高くなっています。
そのためグリーンハウスが小さくなっているのですが、ルーフが厚いので窓高がさらに小さくなっています。箱絵と比べてもグリーンハウスがかなり小さいのが分ると思います。バランスは間違いないオリジナルに軍配が上がります。
40年後の技術での復刻を謳う割にはちょっと残念な仕上がりと言えましょう。

40周年記念復刻トミカ第2弾04

●クラウン スーパーデラックス

枝番2のメタリック薄紫色のモデルの再現でした。シートも当時と同じく赤色となっています。
オリジナルと比べるとややシャープさに欠ける印象ですが、Aピラーなども復刻シリーズとしては細めに仕上がっており、オリジナルの雰囲気が良く再現されていると思います。

40周年記念復刻トミカ第2弾05

●トヨタ 2000GT

枝番2の赤色のモデルの再現でした。シートも当時と同じくアイボリーとなっています。

このモデルのみ40周年に1から新たに復刻されたものではありませんでした。
2002年発売の「トミカリミテッド0021 トヨタ2000GT」はトヨタ2000GT前期型をモデル化したものでしたが、1970年に発売されたトミカは後期型のモデル化でした。
そこで、トミカリミテッドの前期型の金型をベースに、後期型につくり変えたのが40周年の復刻トミカでした。
そのような事情からスケールは復刻版はリミテッドと同じ1/59で、オリジナルの1/60と比べると一回り大きなボディとなっています。
オリジナルとはかなり異なる造形ですが、リミテッドの金型が秀逸だったので、後期型も非常に良い仕上がりとなっています。本来の復刻とは異なりますが、これはこれで有りかも知れません。


40周年記念復刻トミカ第2弾06

●フェアレディZ 432

枝番2のブラウンのモデルの再現でした。シートも当時と同じくアイボリーとなっています。
オリジナル比べるとバンパー位置がほんの少し高くなっています。これが全体的に腰高に見える原因のようで、どうももったりした感じに見えてしまいます。
ピラーが太いのいもそれを助長しているようです。小さな違いでも小スケールでは大きく響くという例ではないでしょうか。

品 番 車 名
SP-76-未 ブルーバード SSS クーペ
SP-77-未 コロナ マークII ハードトップ
SP-78-未 クラウン スーパーデラックス
SP-80-未 トヨタ 2000GT
SP-81-未 フェアレディZ 432

40周年記念商品の目玉とも言える復刻版は、「現代の技術での復刻」との事で期待が膨らみましたが、実際手にした印象はオリジナルとはかなり異なるというものでした。
恐らく玩具の安全基準が40年前とは大きく異なっている事が関係していると思いますが、どの車種もピラーが太くなっており、シャープさに欠けるものとなっていました。ピラーが太くても細く見せるといった最新の技術はなかったものかと思います。
オリジナルの金型は安全基準から使えなくなるものが多いと聞きますが、復刻と言うからにはオリジナルの印象を崩さないトミカをお願いしたいところですね。

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