40周年記念復刻トミカ(Vol.1)
2019年04月18日

40周年記念復刻トミカ第1弾01

2010 年に発売40周年を迎えたトミカですが、2010年1月に記念事業の一環として1970年に初めて発売されたトミカを現代の技術で復刻するとの発表が有り ました。
車種は発売当時の1番〜6番で、まさに一番最初に出た6台の復刻でした。
ボディカラーはバリエーションリストの枝番1のカラーで、オリジナルはかなりのプレミアム価格になっているので、手軽に当時のトミカが手に入るのは朗報で した。
発売は当初4月1日と発表されましたが、実際には4月17日の発売でした。
当時の定価は消費税5%込 500円(税抜き価格477円)で、台座付きとなっていました。
それでは全6種を当時のモデルと比較しながら見て行きましょう。
写真左が40周年復刻モデル、写真右が当時のモデルです。

40周年記念復刻トミカ第1弾02

●ブルーバード SSS クーペ
枝番1の緑 色のモデルの再現でした。
当時の物と比べるとややシャープさに欠ける印象ですが、当時の雰囲気は良く再現されていると言えましょう。

40周年記念復刻トミカ第1弾03

●コロナ マークII ハードトップ
枝番1のアイボリー色のモデルの再現でした。
当時の物と比べるとグリーンハウスが小さく、かなり印象の異なるものとなっていました。シャープさにも欠け、かなり残念な出来栄えでした。

40周年記念復刻トミカ第1弾04

●クラウン スーパーデラックス
枝番1のアイボリー色のモデルの再現でした。
当時の物と比べるとややシャープさに欠ける印象ですが、当時の雰囲気は良く再現されていると思います。


40周年記念復刻トミカ第1弾05

●クラウン パトロールカー
当時と同じ警視庁のパトロールカーの再現でした。
写真には有りませんが当時と同様ボンネットの「旭日章」とドアとトランクに貼る「警視庁」のラベルが付属していました。
ベースがクラウンスーパーデラックスなので、当時の物と比べるとややシャープさに欠けるのは同様ですが、当時の雰囲気は良く再現されていると思います。


40周年記念復刻トミカ第1弾06

●トヨタ 2000GT
枝番1のアイボリー色のモデルの再現でした。
このモデルは2002年に発売された「トミカリミテッド0021 トヨタ2000GT」の金型がベースとなっていました。
本家トミカは実車の後期型をモデル化したものでしたが、 トミカリミテッドは前期型のモデル化だったため、この金型をベースに新たに後期型を製作しての復刻でした。
そのため当時物のスケールが1/60だったのに対して、復刻版はリミテッドと同じ1/59となっており、一回り大きなボディとなっていました。
当時の物とは印象がかなり異なりますが、どちらも捨てがたい魅力が有りますね。

40周年記念復刻トミカ第1弾07

●フェアレディZ 432
枝番1の赤色のモデルの再現でした。
当時の物と比べるとドアから後ろがかなりもったりした印象な上、腰高なのも災いして、かなり残念な出来栄えでした。
「現 代の技術」 でもう少し何とかならなかったのかと思ってしまいますね。

40周年記念復刻トミカ第1弾08

復刻シリーズにはプラ製の「コレクション台」と、それに貼る車名のシールが付属していました。

品 番 車 名 備 考
SP-76-未 ブルーバード SSS クーペ  
SP-77-未 コロナ マークII ハードトップ  
SP-78-未 クラウン スーパーデラックス  
SP-79-未 クラウン パトロールカー ラベル添付
SP-80-未 トヨタ 2000GT  
SP-81-未 フェアレディZ 432  

「現代の技術での復刻」との事で大いに期待しましたが、実際手にした印象はオリジナルとはかなり異なるという物 がいくつも有りました。
復刻とは生産中止になった商品などを、過去の形のまま新しく生産する事ですが、その観点からすれば 、良くも悪くもオリジナルに近い形での造形が出来なかったのかと考えてしまいます。
玩具としての安全基準など、40年前とは事情が異なるのでしょうが、復刻を謳うからには、もう少し吟味が必要だったように思います。
美点を挙げるとすれば、当時と同じくシャーシーもダイキャストで出来ているので、ずっしと重たいという事です。現代の軽いトミカに慣れた感覚で持って見る と 「トミカってこんなに重かったんだ」と改めて感じさせるものがあります。何となく歴史の重みを感じると言ったら大袈裟でしょうか(笑)

ところでパッケージには「40周年記念復刻トミカVol.1」と書かれていましたが、この時点では続編が有るとのアナウンスはされておらず、全貌は明らか になってはいませんでした。
結果的にはVol.3まで発売される事となりますが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

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