トミカリミテッド
パトロールカーIII GT-R vs Z
2020年06月04日
「トミカリミテッド パトロールカーIII GT-R vs Z」は2010年3月27日に発売されました。
全4種で専用のブリスターパックに入れられ、定価は各800円(税別)でした。
前作
の「トミカリミテッド 高速隊パトロールカーII」からおよそ1年ぶりの続編となりました。
今回は車種をスカイラインGT-RとフェアレディZの2車種に絞っての競演です。
●スカイラインGT-R R32
1991年より配備が始まったスカイラインGT-R(R32)の高速隊パトロールカーですが、トミカは静岡県警静岡県警察高速道路交通警察隊に配備されたコールサイン564の車両の再現です。
ルーフにはレーダー付きのバー型パトライトを装備、ボンネットには虫よけのバグガードが装着されています。
パトカーの装備もさることながら、リアの灯火類が良く再現されています。
●スカイラインGT-R R33
1995年に埼玉県警察高速道路交通警察隊に配備されたスカイラインGT-R(R33)のモデル化です。
コールサインは854で、ルーフにはスピーカー付きのバー型パトライトを装備、ボンネットには虫よけのバグガードが装着されています。
更にはフロントバンパー内に設けられた4連のドライビングランプまでも再現されていますが、トミカでは網目状のグリルにタンポ印刷で再現しているため、イマイチな感じになっているのが残念でした。
●フェアレディZ S130
神奈川県警に配備された日産フェアレディZ(S130)のパトロールカーですが、「採証パトロールカー」と言う特殊な車両のモデル化です。
採証とは「証拠を採る」と言う事だと思いますが、違反車両の写真を撮影する為の装備が積まれたパトロールカーです。ルーフの赤色灯の中央に設置された大型ストロボが再現されています。
当時、主に暴走族対策に使われていたようで、実車ではカメラは助手席に設置されていたようです。
現代の技術ではカメラもストロボも小型化されているので、こんな大袈裟な装備は有り得ません。時代を感じますね(笑)
因みに、実車は2by2だったようで、神奈川県警の他、警視庁や大阪府警にも配備されていたんだとか。
●フェアレディZ Z31
実車の詳細は不明ですが、1980年代に静岡県警察高速道路交通警察隊に配備された車両のモデル化でしょう。
ルーフにはスピーカー付きバー型パトライトを装備していますが、空力的に抵抗が大きそうで、これも時代を感じますね。
ボンネットには虫よけのバグガードが装着されていますが、これではエアインテークに十分な空気が取り込めません(笑)
品番
ベース車名
仕 様
20-6-未
日産スカイラインGTR
静岡県警高速隊
20-7-未
日産スカイラインGT-R(R33)
埼玉県警高速隊
44-3-未
日産フェアレディ 280Z-T パトロールカー
神奈川県警
採証パトロールカー
44-4
-
未
日産フェアレディZ パトロールカー
静岡県警高速隊
前2作は「高速隊パトロールカー」となっていましたが、今作は単なる「パトロールカー」とネーミングが変更されています。
それは恐らく
S130の採証パトロールカーが入ったからでしょう。
シリーズとしての一貫性は失われてしまいましたが、
採証パトロールカーという非常にマニアックな車両を再現してくれたのは嬉しいですね。
さらなる続編を期待しましたが、その期待も虚しくトミカリミテッドシリーズ自体が2013年に終焉を迎えてしまいました。
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