製造刻印
2011年08月04日


トミカの箱には製造年月を示す刻印が打たれています。これは1995年頃からの事ですが、今週はその製造刻印の秘密に迫って見ましょう。

●2文字時代

1995年頃から1999年までは、D5やL6と言ったアルファベット1文字と数字1桁の組み合わせが、箱の耳の部分に刻印されていました。

この意味ですが、最初のアルファベットは製造月を表します。
 A=1月、B=2月、C=3月、D=4月、E=5月、F=6月、
 G=7月、H=8月、I=9月、J=10月、K=11月、L=12月

続く数字は西暦の下1桁を表します。
1995年なら5、1999年なら9です。

ですからD5なら1995年4月、L6なら1996年12月を表します。

●3文字箱耳時代
2000年からは、C00やH04と言ったアルファベット1文字と数字2桁の組み合わせが、箱の耳の部分に刻印されていました。

最初のアルファベットは2桁時代と同様で製造月を表します。

続く数字は西暦の下2桁を表します。
2000年なら00、2002年なら02です。

ですからC00なら2000年3月、H04なら2004年8月を表します。

●3文字箱裏面時代
2005年頃からは刻印位置が箱の耳の部分から箱の裏面に変更になりました。
記号の意味は同様です。

●5文字時代

2007年頃からは、F0211やC0707のようにアルファベット1文字と数字4桁の組み合わせが、箱の裏面に刻印されていました。

最初のアルファベットは以前と同様で製造月を表します。

続く数字の上2桁は日にちを表し、下2桁は西暦の下2桁を表します。

ですからF0211なら2011年6月2日、C0707なら2007年3月7日を表します。

●ディズニーリゾートの刻印

以前はディズニーリゾートのトミカも上記と同じルールで製造刻印が打たれていましたが、2009年の年末あたりから独自の刻印に変更になっています。

H781-7660-2-○○○○○

上記のような刻印ですが前半は全て共通で何らかの商品管理番号と思われます。後半の○の部分が数字5桁で、これが製造刻印に当ると考えられます。

この5桁の意味ですが、上2桁が西暦の下2桁、下3桁が日にちの通し番号、即ち1月1日を001として、1日1ずつ加算して12月31日が365(閏年の場合は366)となります。

ですから、09317なら2009年11月13日、10216なら2010年8月4日を表します。

以上、製造刻印について見て来ましたが、最近の刻印の付き方から見ると、トミカ自体の製造年月日ではなく、どうやら工場で箱詰めした年月日を表しているようです。まあ何れにしてもこの刻印から色々な情報を見てとれるので、コレクターには重要な文字列と言えましょう。

尚、1980年代までの古い箱にはT-○○とう番号が印刷されていますが、こちらは当ホームページの「トミカ豆知識」に解説が有りますので、そちらをご参照下さい。