アルピコグループ特注
2025年09月19日

アルピコグループ特注トミカ01

アルピコグループは、アルピコホールディングスを持ち株会社とした、長野県を中心に交通・観光・小売などの事業を展開する総合生活関連企業グループで、中核会社は傘下のアルピコ交通です。
アルピコ交通は1920年に創業した筑摩鉄道を前身とし1932年に松本電気鉄道に社名変更、1992年にはグループアイデンティティ(GI)を導入してアルピコグループが発足しました。
そ の後、経営不振から2007年にメインバンクの「八十二銀行」に再生支援要請を行い、その再生計画に基づいて2008年に持株会社「アルピコホールディン グス」を設立し、グループ各社を子会社化。2011年には川中島バスと諏訪バスを吸収合併してアルピコ交通に社名を変更して現在に至ります。
そんなアルピコグループがトミカを特注しております。松本電気鉄道(現:アルピコ交通)、川中島バス(現:アルピコ交通)の特注品も含めてご紹介したいと思います。

アルピコグループ特注トミカ02

●松本電鉄おもいでの赤バス
1999年9月頃発売、日本製で当時の定価は900円だったようです。箱はクリアケースで専用の台紙が入っていました。
トミカのベースは79-2 三菱ふそう ンマンバスで、1950年代から1992年のGI導入までの「赤バス」と呼ばれる旧塗装をオールタンポで再現したものでした。
しかし「赤バス」は1990年代後半頃まで現役だったようで、このトミカが発売される少し前まで走っていた事になります。ですから「おもいで」という程でもなかったかも知れませんね。
松本電鉄の営業所やイケダ系のミニカーショップなどで販売されたようです。

アルピコグループ特注トミカ03

●さよなら「みどり色バス」川中島バス
1999年9月頃発売、日本製で当時の定価は900円だったようです。
ト ミカのベースは79-2 三菱ふそう ンマンバスで、1973年頃からの緑系ボディで赤屋根の旧塗装「みどり色バス」をオールタンポで再現したものです。その後の銀地に緑帯の新塗装、アルピコ カラーと塗装が変わってゆきますが、旧塗装車も90年代後半まで生き残っていたようです。
箱はクリアケースで専用の台紙が入っていました。
川中島バスの営業所やイケダ系のミニカーショップなどで販売されたようです。

アルピコグループ特注トミカ04

●川中島バス「おもいでのボンネットバス」
2000年1月頃発売、当時の定価は900円だったようです。
トミカのベースは6-2 いすゞ ボンネットバスで、ボンネットバス運行当時の塗装を再現したものです。キャブオーバーのみどり色バスと似たイメージですが、デザインは異なっています。
箱はクリアケースで専用の台紙が入っていました。
川中島バスの営業所やイケダ系のミニカーショップなどで販売されたようです。

アルピコグループ特注トミカ08

●ALPICO GROUP オリジナルトミカ 三菱ふそう エアロクィーン
2009年8月13日発売、当時の定価は1000円(税込)でした。
ア ルピコハイランドバスはアルピコグループの観光バス専業5社(松本観光バス、川中島グリーン観光バス、上越観光バス、諏訪観光バス、松本中央観光バ)が 2000年に合併して設立した観光バス事業者です。2009年に松本電気鉄道に吸収合併、合併後は「アルピコハイランドバス」ブランドとして名前が継続さ れました。因みに2011年にはアルピコ交通の貸切バス部門となっています。
トミカはアルピコハイランドバスの三菱ふそうエアロエースを再現した もので、ベースは1-5 三菱ふそう エアロクィーンとなっていました。この車両は川中島バスが高速バス長野〜京都・大阪線で使用している三菱ふそうエアロエースを再現したものなので、トミカ のエアロクィーンとは厳密には異なりますが、オールタンポで再現されたボディグラフィックスで雰囲気は充分に再現されていると思います。箱はフルカラーの 専用箱で、特注元は川中島バスとなっていました。
グループ各社の営業所や案内所窓口などで販売されたようです。また、アルピコグループの通販サイトでも販売されており、窓口販売終了後も2013年頃まで販売が続いておりました。

アルピコグループ特注トミカ05

●運行20周年記念 高速バスアルペン号バスセット
2009年12月1日発売、当時の定価は3000円(税込)でした。
信州と大阪を結ぶ高速バス「アルペン号」が、1989年の運行開始から20周年を迎えるのを記念して、共同運行6社(阪急バス、信南交通、伊那バス、松本電気鉄道、諏訪バス、川中島バス)が発売した記念トミカセットとなります。特注元は松本電機鉄道となっていました。
アルピコグループの3社(松本電鉄、諏訪バス、川中島バス)は共通カラーのため1台とし、阪急バス、信南交通、伊那バスの合計4台のセットとなっていました。
トミカは実際に各社に在籍する車両をオールタンポで忠実に再現したものとなっていました。
グループ各社の営業所や案内所窓口などで販売されたようです。また、アルピコグループの通販サイトでも販売されており、窓口販売終了後も2013年頃まで販売が続いておりました。

アルピコグループ特注トミカ06

◆阪急バス株市区会社高速バス 日野セレガ
トミカのベースは101-5 日野セレガで、大阪と長野を結ぶアルペン長野号に使われていた車両をオールタンポで再現したものです。

◆信南交通株式会社高速バス 三菱ふそう エアロクィーン
トミカのベースは1-5 三菱ふそう エアロクィーンで、大阪と長野県箕輪町を結ぶアルペン伊那号に使われていた車両をオールタンポで再現したものです。

アルピコグループ特注トミカ07

◆伊那バス株式会社高速バス 日野セレガ
トミカのベースは101-5 日野セレガで、大阪と長野を結ぶアルペン伊那号に使われていた車両をオールタンポで再現したものです。

◆アルピコグループ 三菱ふそう エアロクィーン
(松本電気鉄道株式会社、川中島バス株式会社、諏訪バス株式会社)
トミカのベースは1-4 三菱ふそう エアロクィーンで、大阪と長野を結ぶアルペン長野号に使われていた車両をオールタンポで再現したものです。

品番 車 名ベース車名
79-2-未松本電鉄
おもいでの赤バス
三菱ふそう
ワンマンバス
79-2-未さよなら「みどり色バス」
川中島バス
三菱ふそう
ワンマンバス
6-2-37川中島バス
「おもいでのボンネットバス」
いすゞ
ボンネットバス
1-5-未三菱ふそう エアロクィーン三菱ふそう
エアロクィーン
101-5-未運行20周年
記念高速バス
アルペン号
バスセット
阪急バス 高速バス日野セレガ
1-5-未信南交通 高速バス三菱ふそう
エアロクィーン
101-5-未伊那バス 高速バス日野セレガ
1-4-未アルピコグループ
松本電気鉄道・
川中島バス・諏訪バス
三菱ふそう
エアロクィーン

アルピコグループは2007年にメインバンクの八十二銀行対し、私的整理ガイドラインに則った再生支援を要請するなど経営不振に陥りましたが、その2年後にはトミカのギフトセットを特注するなど、グッズ販売にも積極的に取り組んでいました。その後は業績も改善しましたがコロナ禍の観光需要の減少などの影響で赤字となっておりましたが、2023年には黒字転換を果たしております。
元気を取り戻した
アルピコグループですから、またギフトセットのような他では見られないような特注トミカを期待したいところですね。


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