トイズドリームプロジェクト
あこがれの名車セレクション3
2025年05月22日

トイズドリームプロジェクト31弾a

「トイズドリームプロジェクト」は遊び心溢れる「夢の商品」をメーカーの垣根を越えて作ろうと いうコンセプトのもと、株式会社トイカードが2002年9月に始動したプロジェクトです。
トミカ関連では「トミカ&チョロQセット」が多数リリースされる事になりましたが、2007年9月発売分からはテーマに沿ったトミカを6種類発売するという形態になりました。
当初の「メーカーの垣根を越えて…」というコンセプトとは違った方向ですが、なっかなか凝った仕上げは、担当者の拘りを感じる出来栄えでした。
今回は第31弾<トミカあこがれの名車セレクション3>を見ていきましょう。

<トミカあこがれの名車セレクション3>は2011年6月24日に発売されました。
全6種で定価は各600円(税別)でした。


トイズドリームプロジェクト31弾b

●トヨタ 2000GT 1966日本GP仕様
ト ミカは2002年9月に小学館ラピタ付録で登場(T/L0021)したSP-22-1 トヨタ2000GTの金型をベースに、1966年5月2日〜3日に富士スピードウェイで開催された第3回日本グランプリ自動車レース大会にTMSCから TMSC(トヨタ・モータースポーツ・クラブ)からエントリーした15号車(GP-IIクラス)を再現したものでした。
15号車は細谷四方洋選手のドライブで予選では10位でしたが、決勝では3位という輝かしい戦績を残しています。
実車は1967年の市販前のプロとタイプで、レース用にボディをアルミ化するなどの改造が施されていました。フロントグリルの上半分は空気抵抗低減のためにカバーで覆われていましたが、トミカでもボディ色に塗る事でそれを再現しています。
トミカの金型はそのままなので、実車とは異なる部分も有りますが、その辺は仕方がないところですね。

トイズドリームプロジェクト31弾c

●ユーノスロードスター Sリミテッド仕様
1989年発売のユーノスロードスターですが、1992年12月に特別仕様車「Sリミテッド」が限定1000台販売されました。黒いボディに赤いインテリアという大胆なデザインが特徴で「ラテン的風情の粋」をテーマにした特別仕様車でした。
トミカは111-2 ユーノス ロードスターをベースに、ブリリアントブラックのボディ、赤い内装、ゴールドのホイールなどでSリミテッドを再現したものとなっていました。

トイズドリームプロジェクト31弾d

●光岡オロチ 兜仕様
光 岡オロチは2008年9月に2009モデルを発表、この時に鎧兜をイメージしてカーボンエアロパーツを装着した大蛇・兜(オロチ・カブト)が限定5台発売 されました。2007年東京モーターショーで参考出品されたモデルの市販化で、エアロパーツはカーボン素材を使用(リアウイングを除く)したウエットカー ボン仕上げとし、ボディカラーは「月光(ゴールドメタリック)」と「ホワイトゴールドパール」の2色が設定されました。
トミカは25-5 光岡オロチをベースに、月光(ゴールドメタリック)を再現したものですが、カーボン部分は黒く塗っただけでカーボン感は皆無、トイズドリームプロジェクトにしてはこだわり感が薄いのが残念なところですね。

トイズドリームプロジェクト31弾e

●日産フェアレディ Z 432
ト ミカのベースは2010年4月に登場した40周年復刻金型のフェアレディZ 432(SP-81)で、実車のフェアレディZ 432に設定されていた「グランプリオレンジ」というカラーを再現したものと思われます。更にボンネットを艶消しブラックとして432R風に仕上げていま す。
初代フェアレディZと言えばこのカラーを思い起こすほど、らしいカラーではないでしょうか。

トイズドリームプロジェクト31弾f

●スバルインプレッサ WRX STI
ト ミカのベースは11-4 スバル インプレッサ WRX STI(2008年8月〜2014年4月)で、実車の3代目スバル インプレッサWRX STIのダークグレーメタリックを再現したものでした。ホイールはこの型のトミカでは珍しいワイドホイール(11H)となっており、なかなか迫力あるスタ イルに仕上がっています。

トイズドリームプロジェクト31弾g

●日産シーマ
ト ミカのベースは104-2 ニッサン シーマ(1989年8月〜2000年12月)で、ボディカラーは後期型に設定されていたライトブルーパールメタリックです。シートはホワイトとなっている ので、タイプIIリミテッドAV、タイプIIリミテッドにメーカーオプションで設定されていた本革ホワイトバージョンシートをイメージしたものでしょう。 トミカは前期型なので実車にはない組合せですが、そこは玩具の世界なので気にしない気にしない(笑)

品番 車  名仕 様
SP-22-1-未トヨタ 2000GT1966日本GP仕様
111-2-未ユーノスロードスターSリミテッド仕様
25-5-未光岡オロチ兜仕様
SP-81-未日産フェアレディ Z 432
11-4-未スバルインプレッサ WRX STI
104-2-未日産シーマ

トイズドリームプロジェク第31弾<トミカあこがれの名車セレクション3>は比較的身近な車も取り上げられていました。

全く手の届かない夢の車も良いですが、普通の庶民でも頑張れば手が届くかも知れないというユーノスロードスターやインプレッサやシーマ、このあたりを「あこがれの名車」と言うのも共感出来ますね。
そして、トイズドリームプロジェクトらしい拘りが見えるのが一番の美点でしょう。
こだわりのトミカを低価格で提供してくれるので、毎回楽しみなシリーズでしたが、2014年6月の「あこがれの名車セレクション4」が最後になってしまったようで、とても残念です。


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