スピードレーサーとインディ・ジョーンズ
2025年04月03日

スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ01

2008年7月10日に映画をモチーフにした2台のトミカが発売されました。
どちがも映画の公開に合わせて発売されたもので、特にどのシリーズにも属さない単発の商品となっていました。販売は全国の百貨店・玩具店・ミニカーショップなどで、定価はどちらも700円(税別)となっていました。


スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ02

●スピードレーサー マッハ5
映 画「スピードレーサー」(原題: Speed Racer)は、日本では2008年7月5日に公開されたアメリカのアクション映画で、タツノコプロ制作のTVアニメ「マッハGoGoGo」を原作として います。この映画は「マトリックス」シリーズの監督としても知られるウォシャウスキー姉妹が監督を務め、エミール・ハーシュ、クリスティーナ・リッチ、マ シュー・フォックスなどが出演しています。
物語は天才レーサーのスピード・レーサーが、家族経営のレーシングチームを守りながら、巨大企業の陰謀に立ち向かう姿を描いています。彼が乗る「マッハ号(マッハ5)」は、原作アニメのデザインや機能をほぼ忠実に再現したものとなっています。
この映画は、実写とCGを融合させた独特のビジュアルスタイルが特徴で、原作アニメのエッセンスをふんだんに取り入れており、アニメ版の主題歌や効果音なども使用されていました。
しかし、興行的には興行収入が製作費を下回るという結果に終わっています。

トミカは新規に金型から製作されたもので、劇中車をかなり忠実に再現したものとなっています。
白 ボディのボンネットに赤い「М」のマーク、左右ドアに赤と黄色でゼッケン5が、あとはヘッドライトが銀色、テールライトが赤色で印刷されているだけです が、元々のデザインがシンプルなのでこれで終わりなのでしょう。ただ、ハンドルが黒いのはちょっと手が込んでいるかも(笑)

スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ03

のちにこの金型はドリームトミカ スピードレーサー マッハ5(2014年3月15日発売)として使われました。ドリームトミカとはホイールの色が異なるなどの変更箇所がありますが、ほぼ同じものでした。
因みに1997年に発売された「キャラトミカCM-1 マッハGoGoGo マッハ号」とは金型は別物でした。

スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ04
スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ05

●インディ・ジョーンズ ランドクルーザー
映 画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(原題: Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)は、「インディ・ジョーンズ」シリーズの第4作で、日本では2008年6月21日に公開されました。スティーブン・スピルバーグが監督を務 め、ハリソン・フォードが主人公インディアナ・ジョーンズを演じています。さらにジョージ・ルーカスが製作総指揮として参加しました。

物 語は1957年の冷戦時代を舞台に、秘宝「クリスタル・スカル」を巡る壮大なアドベンチャーを描いています。インディはソ連の冷酷なエージェントであるイ リーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)との対立を経て、旧友のオクスリー教授を救うために南米アマゾンへと向かいます。その中で青年マット・ウィリ アムズ(シャイア・ラブーフ)と共に謎を解明しながら様々な試練に挑みます。
映画はシリーズらしい冒険とアクションを維持しつつ、SF要素を取り入れたことで話題になりました。興行的には「インディ・ジョーンズ」シリーズ中最高の興行収入となり、大成功を収めました。

トミカは2-2 トヨタ ランドクルーザーをベースにしたものですが、ランドクルーザーが劇中車として登場する訳ではありません。あくまでも映画のイメージを元にデザインされたトミカという事なのでしょう。
シンプルなマッハ5とは対照的に、ボディ全体に文字やイラストなどが全て印刷で再現されています。
薄茶色のルーフにはインディのシルエットやIndiana Jonesの文字が、まるで迷彩柄のようなデザインで印刷されています。
茶色のボディの左サイドには「Indiana Jones」のロゴなどが、右サイドにはクリスタル・スカル(水晶のドクロ)などが、リアスペアタイヤにもIndiana Jonesの文字が、リア右ドアにはクリスタルスカルやインディのシルエットなど印刷されています。
こげ茶色のボンネットにはボンネットにはIndiana Jonesの文字や、イラスト化されたインディーのトレードマークともいえるフェラード帽とカイバーボーイナイフや鞭などが印刷されています。
価格からするとなかなか手の込んだトミカで、改めて眺めてみるとなかなか秀逸なトミカだった事が判ります。

品番 車 名
別枠スピードレーサー マッハ5
2-2-未インディ・ジョーンズ ランドクルーザー

スピードレーサーとインディ・ジョーンズ_トミカ06

箱 はどちらもフルカラーのオリジナルですが、デザインは共通性が有ります。そのことからこの2台は同時進行で企画されたものと考えられます。映画の配給会社 はスピードレーサーがワーナーブラザーズ、インディー・ジョーンズがパラマウント映画と異なりますが、どういった経緯でこのトミカを企画するに至ったのか が気になるところです。

ところでこの2つの映画は興行的に明暗が分かれましたが、果してトミカはどうだったのか?
シンプルな仕上げながら金型から新たに作ったスピードレーサー、オールタンポで手の込んだデザインながら既存金型を使ったインディー・ジョーンズ、果してどちらに軍配が上がったのでしょう?
まあトミカコレクターとしてはどちらも甲乙つけがたい魅力がある事は間違いないですね(^-^)

トップに戻る