豊後高田昭和の町
2025年03月06日

豊後高田昭和の町特注トミカ01

豊後高田(ぶんごたかだ)昭和の町」 は、大分県豊後高田市にある昭和30年代の町並みを再現した商店街です。昭和30年代までは大いに賑わっていた商店街が過疎化などで衰退したことを受け、 2001年に町おこしの一環として「昭和の町プロジェクト」が始まりました。このプロジェクトでは商店街の衰退により建て替えが進んでいない事を逆手に とって、古い建物を活用して昭和の雰囲気を再現することで観光客を呼び込むことを目指しました。最初は9店舗で始まりましたが、2006年には38店舗に 拡大し、多くの観光客を呼び込めるまでに発展しました。
そんな「豊後高田昭和の町」が2008年にトミカを特注しました。

豊後高田昭和の町特注トミカ02

●豊後高田昭和の町 ダイハツミゼット
2008年12月7日に豊後高田市で開催された旧車イベント「第5回 昭和の町レトロカー大集合」の会場で先行販売されました。イベントでの販売価格は当時の公式ホームページによると1200円(税別)となっていました。
モ デルになった実車は「豊後高田昭和の町」に展示されている1963(昭和38)年式ダイハツミゼットMP5です。実車は前期型のMP5ですが、トミカの金 型は後期型なので、若干の仕様違いがありますが、外観上の違いはヘッドライト左右にウインカーのモールドが有る程度なので、全く違和感はありません。

豊後高田昭和の町特注トミカ03

左右ドアには「豊後高田昭和の町」の文字がタンポ印刷、さらに「豊後高田昭和の町」のマークのシールが貼られていました。
こ のトミカで特筆すべきは後輪がトミカリミテッドで使われたももの(ホイールとゴム製のタイヤ)である点でしょう。さらに全体的な仕上げもリミテッド並みで 有る事が判ります。リミテッドではオレンジ色に塗られていたヘッドライト左右のウインカーが塗られていませんが、これは前述の通り実車が前期型なのであえ て塗らなかったのでしょう。
箱はフルカラーの専用箱で、裏面には「発売元:株式会社ガリバー」と書かれていますが、同時に「豊後高田〈昭和の町〉オリジナル商品」と書かれています。この事から「豊後高田市観光まちづくり株式会社」がガリバーを通じてユーメイトに発注したとい事になると思います。

品番車 名 特注元
62-5-未ダイハツ ミゼット 豊後高田市観光まちづくり株式会社
(株式会社ガリバー)

イベント終了後には「豊後高田昭和の町」でも販売されたと思いますが、具体的な情報は見つけられませんでした。また、ガリバーを始めとする主要ミニカーショップや福山自動車時計博物館などでも販売されましたが、販売価格は1500円(税別)と取次価格となっていました。
「豊後高田昭和の町」では2009年に昭和32年式のボンネットバスが導入され、土日祝日に無料運行されるなど、観光の目玉となっています。今度はこのボンネットバスもトミカで見てみたいですね。

地 域の歴史と文化を大切にしながら、新たな観光地として発展を続けてる「豊後高田昭和の町」、訪れることで昭和の懐かしい雰囲気を体験できるだけでなく、地 域再生の成功例としての魅力も感じられることでしょう。トミカを通して知ったこの町、機会が有れば訪れて見たいものです。

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