肝油ドロップ号
2025年02月27日

肝油ドロップ号トミカ01

河合製薬のホームページによると、肝油ドロップのはじまりについて以下の記述が掲載されています。
「肝油ドロップは、日本で最初の固形肝油乳剤として1911(明治44)年に薬学博士・河合亀太郎により創生されました。
肝油にはビタミンAやビタミンDが豊富に含まれ、栄養学的に非常に優れていたことから、戦前より多くの方に利用されていました。一方、独特の臭いがあり、安定性にも欠けていたことから継続的に使用する事が難しい状況でした。
河合亀太郎は“魚の生臭さを感じない、服用しやすい肝油”の研究を重ね、ゼリー状のドロップの形でビタミンを安定に保つ技術を開発。これを肝油ドロップと名付け、1911(明治44)年から製造販売を開始しました。」

その後、肝油ドロップは味や安定性などの改良が重ねられ、製品に使用している主成分のビタミンについては、安全性向上を目的として魚由来の原料から医薬品規格のビタミン原料へと切り替えられました。
そんな肝油ドロップですが、教育機関専用プロモーションカー「肝油ドロップ号」という車両があり、幼稚園や保育園に赴いてイベントなどを実施しているようです。
そんな「肝油ドロップ号」がトミカになっちゃいました。

肝油ドロップ号トミカ02

●肝油ドロップ号
トミカは90-6 テントむしをベースに、「ビタミンC肝油ドロップ」のパッケージデザインをモチーフにしたもので、全て印刷で仕上げられています。
箱はフルカラー印刷の専用の物が用意されていました。
販売元は河合製薬株式会社の販売会社である河合薬業株式会社で、当時の定価は1000円(税込)だったようです。
トミカの正確な発売日は判りませんが、2023年10月31日よりJR秋葉原駅のポップアップストアで販売されたことで、このトミカの存在が発覚しました。

秋葉原駅では1日20台限定と少数販売だったこともあり、購入客同士のトラブルや、駅構内の他のお客様に迷惑が掛かった事例などが発生した事から、11月4日より販売が中止されてしまいました。
この件に関しては11月15日付けで公式ホームページに『「肝油ドロップ号」に関するご説明』が掲載されています。
そ の後、「ポップアップストアでの販売は当面見送る」と発表されていましたが、2024年1月16日から品川駅のポップアップストアで1日20台限定で販売 が再開されました。ところが18日になってまたもや客同士のトラブルで周囲のお客様に迷惑を掛ける事例が発生し、販売が中止されてしまいました。
この件に関しては1月18日付けで公式ホームページに『エキュート品川におけるオリジナルトミカ販売中止のご連絡』が掲載されています。

2度に渡るトラブル発生で、ポップアップストアでの販売は完全になくなってしまいまい、その後は幼稚園・保育園でのイベントや幼稚園・保育園限定オンラインショップでの販売のみとなり、一般の購入は事実上出来なくなってしまいました。

品番車 名 ベース車名販売元
90-6-未肝油ドロップ号 テントむし河合薬業株式会社

秋葉原・品川駅での具体的なトラブルの内容は判りませんが、もし当事者がトミカコレクターであるなら、とても残念な事です。結果的に自身の首を絞める結果となるばかりか、他のコレクターにも迷惑をかけている事を真摯に反省して頂きたいものです。
昨今の転売問題などを鑑みると、特注トミカは全て受注生産にすれば欲しい人に欲しいだけ行き渡るので転売もかなり防止できると思うのですが…
根本的にトミカの販売方法の見直しが必要なのかも知れませんね。
かくいう私も肝油ドロップ号を某フリマアプリで購入したのですが、買う人が居るから転売が続くのですよね(汗)

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