光るよ!鳴るよ! ライト&サウンドトミカ
2024年11月21日
ライト&サウンドトミカ01
ライト&サウンドトミカ06

2018年に登場した「トミカ4D(フォーディー)」は「トミカ」の手のひらサイズを維持したまま、音と振動を加えた商品でした。その後継として登場したのが「光るよ!鳴るよ! ライト&サウンドトミカ」で、2020年1月18日に発売されました。
「トミカ4D」はトミカに音と振動を加えたものでしたが、「ライト&サウンドトミカ」は音と光を加えたもので、4Dに有った振動は廃止されていました。
箱は吊り下げ部まで含めるとギフトセットの半分ほどの箱で、トミカ4Dと同じサイズですが、吊り下げ部を除いた実質のサイズは2/3程となっています。
内部は簡素な段ボールの枠のみで、トミカ4Dに付属していたような個別箱はなかったので、コストの削減が図られたと言えましょう。
シリーズは全4種で当時の定価は各1600円(税別)でした。

ライト&サウンドトミカ02
ライト&サウンドトミカ03

●ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ (Rosso Mars)
●ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ (Blu Le Mans)

トミカでは34-10に同車がラインナップされていましたが、これよりひとまわり大きい別の金型が使われていました。
ボディカラーは赤色のRosso Mars(ロッソ・マーズ)、青色のBlu Le Mans(ブルー・ル・マン)の2色展開となっていました。
当時の新製品情報には「トミカを押し込むと本物みたいにエンジン始動音が鳴り、空ぶかしや走行音を楽しむことができます。さらに、手転がしをすることで、ヘッドライトが点灯! エンジン音は、自動車メーカー完全協力の下、実車の音を収録しています。」と書かれていました。
実際のエンジン音を収録しただけに、迫力あるランボルギーニサウンドを体感できるのは良いですね。

ライト&サウンドトミカ04

●ポンプ消防車

既存のトミカの流用ではなく、新規金型を使ったものですが、残念ながら架空の車両のようです。
当時の新製品情報には「トミカを押し込むと本物みたいにエンジン始動音が鳴り、空ぶかしや走行音を楽しむことができます。さらに、手転がしをすることで、警光灯が点灯し、サイレン音や楽しいセリフが流れます!」と書かれていました。
手転がしで走行させると警光灯が光り、エンジン音や「ウーウー、カンカン」などのサイレン音や「交差点内に侵入します。ご注意下さい。」などのセリフが流れます。大人でも童心に返って楽しめそうですね(笑)

ライト&サウンドトミカ05

●トヨタ クラウン パトロールカー

トミカ4D 05 トヨタ クラウン パトロールカーがベースで、外観は全く同じといってよいでしょう。元々はの110-5 トヨタ クラウン パトロールカーがベースですが、ボディ自体は外から見た限りでは通常品と全く同じに見えます。
当時の新製品情報には「トミカを押し込むと本物みたいにエンジン始動音が鳴り、空ぶかしや走行音を楽しむことができます。さらに、手転がしをすることで、警光灯が点灯し、サイレン音や楽しいセリフが流れます!」と書かれていました。
振動が廃されましたが光が加わった事により、よりリアルなパトカーに仕上がっています。
私が子供の頃は口でサイレンを鳴らして遊んだものですが、手転がしで走行させるとエンジン音やサイレンが鳴り、警光灯が光って「前の車止まりなさい!」などとおしゃべりまでします! お子様にはとても楽しいでしょうね。大人でもちょっと楽しいですから(笑)

品 番車    名
SP-201-未ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ (Rosso Mars)
SP-201-未ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ (Blu Le Mans)
SP-200-未ポンプ消防車
110-5-未トヨタ クラウン パトロールカー

「光るよ!鳴るよ! ライト&サウンドトミカ」はトミカカタログ2019〜2020に一度掲載されたのみで絶版となっています。トミカサイズでリアルなサウンドと光を実現し た、なかなかの優れものだったとは思いますが、1600円(税別)というプライスが災いしたのか、商業的には成功とは言えなかったようです。その後、続編 が出る事もなくひっそりと消え去ったようです。
せっかく新規に金型まで起こしての商品ながら、短期間でこの金型もお蔵入りかと思いましたが、ラン ボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテは2023年4月の「トミカ博 in OSAKA」で、ポンプ消防車は2024年8月の「トミカ博 in TOKYO」でトミカビームとして金型が復活しております。
このトミカビームはかなりの人気のようなので、金型達も良い余生に恵まれたと言えますね(笑)

ト ミカの歴史の中で、音や光を付加したサイドラインは何度か登場していますが、何れも長続きはしておりません。子供が欲しがっても母親に却下されているのを 何度となくおもちゃ屋さんで目撃しましたが、いくら付加価値を付けても値段の高いものを売るのはなかなか難しいのでしょうね。

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