トミカ4D(フォーディー)
2024年11月08日

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「トミカ4D(フォーディー)」は2018年に登場したトミカの新シリーズで、「トミカ」の手のひらサイズを維持したまま、音と振動を加えた商品です。車のエンジン音や振動を加える事によって、ミニカー遊びの新しい可能性を広げました。
大きさも形も従来のトミカと同じながら、車体を押し込むとエンジン音やアイドリング振動が体感できます。また、手ころがしで走行させると、リアルな走行音が鳴り、走行音に合わせて振動も変わるという優れものでした。

第1弾のラインナップは、スポーツカータイプ4種とはたらくクルマ2種の合計6種となっていました。特にスポーツカータイプの音は、自動車メーカーの全面協力を得て、実車のエンジン音を実際に録音したものを使っており、臨場感溢れるサウンドを実現していました。
箱はギフトセットの半分ほどの箱で、その中にさらにほぼ通常箱サイズ(厚みが2mm程度大きい)の箱が入っているというものでした。当時の定価は各1600円(税別)でした。


第1弾のラインナップは、スポーツカータイプ4種とはたらくクルマ2種の合計6種となっていました。特にスポーツカータイプの音は、自動車メーカーの全面協力を得て、実車のエンジン音を実際に録音したものを使っており、臨場感溢れるサウンドを実現していました。

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箱はギフトセットの半分ほどの箱で、その中にさらにほぼ通常箱サイズ(厚みが2mm程度大きい)の箱が入っているというものでした。当時の定価は各1600円(税別)でした。

トミカ4D02
トミカ4D03

2018年10月27日発売
●01 日産 GT-R バイブラントレッド
●02 日産 GT-R メテオフレークブラックパール

発売日は2018年10月20日と予告されていましたが、直前の10月5日になって10月27日に延期される事が発表されました。
日産 GT-Rは23-10をベースにしているようですが、ドア開閉ギミックを廃したりと一部修正した専用金型となっています。商品名の通り、01は実車のバイブラントレッド、02はメテオフレークブラックパールを再現したカラーでしょう。
ルーフを長押しするとエンジンが始動、振動しながらアイドリング音が鳴り響きます。さらにルーフを短く押すとエンジンの回転数が上がる音がして振動も変化します。ランダムにクラクション音が出る事もあります。
ま た、手転がしでで走行させると加速走行時の音や振動が再現されます。走らせ続ける事によって加速音やシフトチェンジ音など様々なサウンドが再生されます。 停止させると減速音がしてアイドリング状態に戻ります。この小さなトミカにこれだけのギミックが実装されているのは驚きですね。

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2019年1月19日発売
●03 ホンダ NSX ヌーベルブルー・パール
●04 ホンダ NSX カジノホワイト・パール

発売日は2018年10月20日と予告されていましたが、直前の10月5日になって発売延期(発売日未定)が発表されました。その後、12月10日に新たな発売日の発表がありました。

ホンダ NSXは43-4をベースに、裏板やウインドウ、シートパーツなどを専用部品に置換したものですが、ボディは外から見た限りでは通常品と同じに見えます。
商 品名の通り、03は実車のヌーベルブルー・パール(実車では特別色でプラス67万円)、04はカジノホワイト・パールを再現したカラーでしょう。ちなみに 実車のヌーベルブルー・パールは特別色で67万円(税込)、カジノホワイト・パールは8万5000円(税込)の追加が必要でした。トミカはどちらも同じ値 段ですから、ブルーの方がお買い得感が高いですね(笑)
こちらもGT-Rと同様のサウンドと振動のギミックが備わっています。

トミカ4D06

2018年10月27日発売
●05 トヨタ クラウン パトロールカー

発売日は2018年10月20日と予告されていましたが、直前の10月5日になって10月27日に延期される事が発表されました。
トヨタ クラウン パトロールカーは110-5をベースに、裏板やウインドウ、シートパーツなどを専用部品に置換したものですが、ボディは外から見た限りではタンポ類も含めて通常品と全く同じに見えます。
こちらもエンジン音と振動のギミックが備わっていますが、さらにパトカーならではのサイレン音や「緊急車両が通ります」などのボイスが追加されています。

トミカ4D07

2018年10月27日発売
●06 トヨタ ハイメディック救急車

発売日は2018年10月20日と予告されていましたが、直前の10月5日になって10月27日に延期される事が発表されました。
トヨタ ハイメディック救急車は79-4をベースにしているようですが、内部構造などを一部修正した専用金型となっています。
こちらもエンジン音と振動のギミックが備わっていますが、さらに救急車ならではのサイレン音や「救急車が通ります」などのボイスが追加されています。


第2弾はスポーツカータイプ2種とはたらくクルマ1種の合計3種となっていました。なぜか第1弾には振られていた箱番号がなくなっており、統一感のないものとなっていました。
箱はギフトセットの半分ほどの箱で、その中にさらに通常箱サイズの箱が入っているというものでした。当時の定価は各1600円(税別)でした。当時の定価は各1600円(税別)でした。

トミカ4D08
トミカ4D09

2019年6月22日発売
●トヨタ 86GR
●トヨタ 86GR TOYOTA GAZOO Racing Color ver.

86-8 トヨタ86をベースにしていると思いますが、各所に手を入れた専用金型でGR仕様を再現しています。
ドア開閉ギミックは省略されていますが、そのかわりGRの専用装備として
・アンダーリップ付きのフロントアンダースポイラー
・専用リヤバンパーロア&センター1本出しマフラー
・専用サイドステップ
・専用リヤスポイラー
などが再現されています。
ノーマルは実車のクリスタルホワイトパールの再現、TOYOTA GAZOO Racing Color ver.は、GRガレージなどに展示されていたデモカーの再現と思われます。

トミカ4D010

2019年6月26日発売
●日産 GT-R 覆面パトロールカー

第1弾のトミカ4D日産 GT-Rの金型を使って、覆面パトロールカーに仕立てたものです。
こちらもエンジン音と振動のギミックが備わっていますが、さらにパトカーならではのサイレン音や「緊急車両が通ります」などのボイスが追加されています。

品 番箱番号車 名
SP-175-11日産GT-R バイブラントレッド
SP-175-22日産GT-R メテオフレークブラックパール
43-4-未3ホンダ NSX ヌーベルブルー・パール
43-4-未4ホンダ NSX カジノホワイト・パール
110-5-未5トヨタ クラウン パトロールカー
SP-176-16トヨタ ハイメディック救急車
SP-188-1トヨタ 86GR
SP-188-2トヨタ 86GR TOYOTA GAZOO Racing Color ver.
SP-175-3日産GT-R 覆面パトロールカー

ト ミカ4Dはタカラトミーが「トミカが持ち続ける本来の魅力を変えずに進化させ、子どもにあっと驚きを与えたい」という想いから、「“車の立体図鑑” (3D)とも言えるトミカに“体感”を加える」をコンセプトに開発がスタートしたのだそうです。当時のカタログも見開き2ページを使うなど、かなり期待の 大きい製品だったようです。第1弾の6種は「日本おもちゃ大賞2018」の「共遊玩具部門」(※下記参照)の大賞を受賞した事もあり、さらに期待が膨らん だと思われます。
しかしながら、トミカ4Dは2019年に後継のライト&サウンドトミカの発売もあり、1年程で販売終了となりました。構造的にはなかなかの優れものでしたが、1600円(税別)というプライスが災いしたのか、売れ行きは芳しくなかったようです。

※ 「共遊玩具部門」:障害のある子どももそうでない子どもも「共に遊ぶ」ことができるための様々な配慮が施された玩具に贈られます。トミカ4Dは「車の形状 をさわって知ることができるだけでなく、車の動きによって変化する実車の音と振動を耳と手で感じながら、目の見えない子どもたちも臨場感のある手ころがし 遊びを存分に楽しめる」という点が評価されたものです。

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