ズートピアトミカ

2024年10月03日

『ズートピア』は、2016年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ・アドベンチャー映画で、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが3Dコンピュータアニメーション技術を駆使して製作しました。
肉食動物と草食動物が共存する大都会「ズートピア」を舞台に、夢を追いかける新米ウサギ警察官ジュディ・ホップス(アナウサギの女性)と、夢を諦めたキツネ詐欺師ニック・ワイルド(アカギツネの男性)の冒険を描いています。社会の偏見や差別に立ち向かいながら、二人は行方不明事件の謎を解き明かしていきます。そのユニークな世界観と社会的メッセージで、アカデミー賞を含む多くの賞を受賞しました。日本では、ゴールデンウィークに合わせた2016年4月23 日に公開され、興行収入76億円を超える大ヒットとなりました。
そんな『ズートピア』の公開に合わせて2016年3月31日にズートピアトミカが3種類発売されました。当時の定価は各950円(税別)でした。

●ジュディのミニパトカー
映画でジュディが搭乗する3輪のミニパトカーのモデル化です。
警察官になって始めて任せられた路上駐車の取り締まりに使われていた車両で、かなり忠実に再現されているようです。運転席にジュディのフィギュアが乗っているが良いですね。欲を言えば荷台の三角コーンが赤白のストライプになっていたら完璧でした。

●ジュディのポリスクルーザー
映画のラストに登場するパトカーのモデル化です。警察官となったニックが初登庁した日、街中を猛スピードで走る車が有るとの情報が入り、ジュディとニックが取り締まりに行く事に。そのシーンで登場するのがこのポリスクルーザーです。映画では転席はジュディが担当、助手席にはニックが座っていましたが、トミカは運転席のジュディのみ再現されています。

●フィニックのバン
ニックが詐欺師やっていた時の相棒であるフェニック(フェネック)の使っていたバンのモデル化です。運転席ドアだけ壊れて取り換えたのかグレー色になっていたり、ボディ左右のグラフィックアートや銀色のホイールなども忠実に再現されています。そして運転席にはフェニック、助手席にはニックが乗っており、これらのフィギュアはしっかりと足まで作り込まれています。これはなかなかの出来栄えと言えましょう。ただひとつ、全長が57mmと小さいのが残念、もう少し大きければ最高だったと思います。

そしてズートピアトミカではありませんが、上記の3台と同時発売されたディズニーモータースです。

●グッディキャリーズートピア特別仕様車
こちらは既存のグッディキャリーを用いてズートピア仕様に仕立てたものです。
当時のタカラトミーの説明には「映画『ズートピア』のアドカー。サイドにはジュディとニックのビジュアルを、動物たちが人間のように暮らす“楽園”、ズートピアのイメージの車体デザインです。」と書かれていました。
具体的には左ドアにはジュディ・右ドアにはニックのシルエットが、荷台後部にはズートピア警察のバッジが描かれています。
荷台の左サイドには映画のロゴとジュディとニックの絵柄などが描かれたラベルが貼られています。
荷台のルーフに描かれているのはズートピアのエリアのひとつである「SAHARA Square」と書かれた看板でしょうか？　当時の定価は800円(税別)でした。

品番	シリーズ	車　名
別枠	ズートピアトミカ	ジュディのミニパトカー
別枠		ジュディのポリスクルーザー
別枠		フィニックのバン
別枠	ディズニーモータース	グッディキャリーズートピア特別仕様車

実はこれらのフィギュアが乗った3台を私はディズニーモータースだと思い込んでいたのですが、少ししてどこにもディズニーモータースと書かれていない事に気が付きました(汗)
当時のタカラトミーのズートピア関連の商品情報の分類も「トミカ」となっており、グッディキャリーが「ディズニーモータース」と分類されているのとは別になっている事を確認しました。
この事からディズニーモータースではなく、トミカの派生シリーズと言う分類で間違いないでしょう。
よく考えて見ると、ディズニーモータースはディズニーモータース社という自動車会社の車です。ズートピアに出て来る車は同車の物ではないので、ディズニーモータースシリーズではない事は明白な事でした(笑)
そんな事をあれこれ考えておりましたが、それよりもお伝えしたいのは映画のシーンをフィギュアを乗せて再現したズートピアトミカは、歴代トミカの中でも隠れた名作のひとつに数えられるのではないかという事です(^-^)

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