1981(昭和56)年4月1日、
上野・浅草間の定期路線バスとして2階バスの運行が始まりました。これは台東区の依頼を受けて東京都交通局が運行していたもので、主に観光振興が目的と
なっていました。使用車両はドイツ製のネオプラン・スカイライナーN326/3型でした。ロンドンバスをイメージしたかのような真紅に塗られたバスで、上
野広小路〜浅草雷門を21分から25分で結ぶ「二階01系統」として、20〜30分間隔で毎日運行されていました。 この2階バスは大きな話題となり観光の目玉となって人気を博しましたが、ミニカーの世界でも大きな盛り上がりを見せました。
ト
ミカは観光用のネオプラン・スカイライナーN122/3型をF37-2(1980年1月)とロングL-18(1981年3月)を既に発売済でしたが、上野
浅草仕様のN326/3型とは形が異なるものでした。しかしF37でなっちゃって上野浅草仕様を数度に渡ってリリースしました。1981年4月に浅草松屋
特注(シート色のバリエーションあり)、6月に「世界の2階建てバスフェア」、82年3月に運行1周年記念の浅草松屋特注(プラスチックケース入り)を販
売しました。 サクラペットは最も早く、1981年3月に上野浅草仕様(定価1200円)を出しましたが、バスの型はトミカと同じN122/3型でした。元々中央交通仕様の発売が決まっていたところ、急遽上野浅草仕様を追加したようです。 ダイヤペットは1981年12月頃に1/60スケールでN326/3型を発売、定価は2300円でした。 その他、ニシキやトレーンなどからも発売されており、2階建てバスがブームになっていた事が窺い知れます。
そして今回のメインディッシュはツクダ製のネオプラン・スカイライナーN326/3型です。 これが当時出た2階バスのミニカーの中で、最も実車を忠実に再現していると思われ、非常に出来の良いものとなっていました。
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