大阪大学医学部附属病院
2023年07月20日

大阪大学医学部付属病院特注トミカ01

大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターでは「コロナ禍における 安心・快適な患者搬送をめざして」〜最後の砦を守る〜 というスローガンの元、ドクターカー用オリジナルのアイソレーター1台の製作費を募るクラウドファンディングが行われました。
募集期間は2021年3月22日(月)10時〜5月31日(月)23時で、目標金額は500万円とされました。

アイソレーターとは新型コロナウイルスに感染した患者を隔離しながら運ぶためのカプセルです。
同 病院では、ドクターカーが導入された2020年4月から市販のビニール製のアイソレーターを使用してコロナ患者を搬送していましたが、ウイルスが外に出な いようにするために内部を陰圧しなければなりません。そうする事によりビニールがしぼんでしまい、そのしわやたるみなどが原因で患者さんの表情や様子が観 察しにくいという問題が出てきます。さらに感染対策面でも不安がありました。
また、搬送前後の準備や消毒などにおよそ2時間を要すため、患者の搬送数にも制限がありました。
そこで、独自にアイソレーターの開発を目指すこととし、クラウドファンディングで寄付を募る事としました。
そ のアイソレーターは上からふたをする構造で、患者が上半身を起こすを出来るように高さを約80センチとする。また人工呼吸器などを中に入れられるスペース を確保する事でカーテンなどしなくても十分な感染対策が取れる上、患者の観察や搬送後の消毒も簡単になるというものでした。

寄付金は第1目標の500万円で角ばった箱形、第2目標の1000万円に届けば、視認性が高く消毒もしやすい丸みウィ帯びたマユ型を製作する事としました。
結果的には18,510,000円の寄付金が集まり、クラウドファンディングが成立し、マユ型アイソレーターが製作されました。
3,000円〜100万円の寄付額で、寄付者数は430人でした。

さて、長々とクラウドファンディングのお話をしましたが、このクラウドファンディングの返礼品になんとトミカが登場したのです!
5000円以上のコースでオリジナルグッズが貰える旨の記述がありましたが、これがトミカだったようで、384人にトミカが贈られました。

大阪大学医学部付属病院特注トミカ02

2022年4月上旬に送付
●大阪大学医学部附属病院 ドクターカー

ベースは79-4 トヨタ ハイメディック救急車で、オールタンポで同病院のドクターカーが再現されていました。実車にかなり忠実に再現しており、特に左側のガラス部分のラインがボディ側ときっちり合っているのも手が込んでいますね。
フルカラーのオリジナル箱も用意されており、なかなか力の入ったものとなっています。

大阪大学医学部付属病院特注トミカ03

さらに、このトミカは以下の用途にも使われています。
「コロナ禍でご家族がなかなかお見舞いに来ることができず、寂しい思いをしている本院入院中の子供たちに、本院のドクターカーのオリジナルミニカーを作ってプレゼントすることで、少しでも笑顔を届けれたらいいなと考えております。」(大阪大学医学部附属病院のクラウドファンディングの説明文より)

品 番車  名ベース車名
79-4-未大阪大学医学部
附属病院 ドクターカー
トヨタ ハイメディック救急車

このトミカの作成は寄付金が目標額を大幅に上回った事から企画されたようで、製作台数は不明ですが、クラウドファンディングの返礼品と子供の入院 患者への配布という事なので、そこまでの数は必要ないのではないでしょうか。寄付金で製作されている事から余っても販売は出来ないでしょう。
そのような事情を考えると通常の6000台より少ない可能性が高いのではないでしょうか。
制作の経緯を鑑みると、製造元のタカラトミーアーツも協力しているのではないでしょうか。というか、そうであって欲しいですね。

ところで返礼品には「返礼品のミニカーにつきましたは、転売なさらないようにお願いいたします。」との注意書きが添えられていたようですが、入院中の子供達に配られたものはどうだったのでしょうね。大人の事情の注意はは子供達には関係ないですからね。
かくいう私もクラウドファンディングの事は全く知らなかったので、転売されたものを買ってしまいました(汗)
善意の寄付金で製作されたトミカなのに申し訳ありません(,,ᴗ ᴗ,,)ペコリ

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