川崎鶴見臨港バス
2023年06月15日

川崎鶴見臨港バス特注トミカ01

川崎鶴見臨港バス(以下、略称の臨 港バスと表記します)は、神奈川県川崎市川崎区に本社を置くバス事業者です。鶴見臨港鐵道の子会社として1937年に鶴見川崎臨港バスを設立、翌年に川崎 乗合自動車を合併して現在の社名になりました。1948年に京浜急行電鉄グループ会社となり、1954年には京浜急行電鉄の完全子会社になりました。川崎 駅や鶴見駅を発着する系統を中心に、川崎市東部や横浜市北東部を基盤とした路線を展開する一方、千葉県木更津市への高速バスの運行をも手掛けています。
そんな臨港バスが3度に渡ってトミカを特注しています。

川崎鶴見臨港バス特注トミカ02

●臨港バスオリジナルミニカー 三菱ふそうワンマンバス

最初に出たのは2003年5月でした。
トミカ79-3 三菱ふそうワンマンバスをベースにオールタンポで臨港バスを再現したものでした。ただ、現在の特注バスと比べると細かなタンポは殆どなく、非常にシンプルなものとなっていました。
箱はカラー印刷のオリジナル箱でしたが、どこにも「トミカ」と書かれておらず、製造元の記載も有りませんでした。中身はトミカながら何故こうなったのか不思議ですね。
因みに、臨港バスにはトミカのモデルと思われる三菱ふそう エアロスター(MP218/618系)の導入はなかったようで、架空の仕様という事になります。
トミカでは2002年10月に臨港バスにも在籍の有る93-5 三菱ふそう エアロスター(MP37系)が登場していますが、特注の企画はそれよりも前から始まっていたのでしょう。これが使えるともっとリアルな特注品が出来たのでしょうが…。

さて、トミカは5月25日に京急ファインテック久里浜事業所で開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ2003」で1000個が先行特別販売されました。当時の定価は800円(税込)でした。
その後、5月30日〜6月30日の期間で往復はがきによる通信販売の予約が行われました。
往信欄に住所、氏名、電話番号、購入希望個数、受取方法(配達または窓口受取)を明記して臨港バスに郵送するというものでした。
さらに、6月3日 10:00からはインターネットによる通信販売の予約が開始されました。
同社のホームページに掲載された申込専用フォームに住所、氏名、電話番号、メールアドレス、購入希望個数、受取方法(配達または窓口受取)を記入して送信するというものでした。
販売個数は往復ハガキとインターネットを併せて4000個でした。
配送方法は不明ですが、送料(梱包料込)は購入数によって異なっており、1個490円〜14個930円となっていました。お届けは7月中旬以降とされ、支払方法は代金引換のみとなっていました。
窓口販売及び通信販売の窓口受取については7月20日 10:00から臨港バス川崎駅前定期券発売所(JR、京急川崎駅前)で行われました。
また、2003年7月31日にはミニカーショップイケダでも取り扱いが始まりました。全国のミニカーショップでも購入出来たと思われます。販売価格は800円でしたが、こちらは何故か税別価格となっていました。

川崎鶴見臨港バス特注トミカ03

●川崎鶴見臨港バス(いすゞ エルガ)

2度目の特注は2016年5月でした。
2014 年8月にタカラトミー創立90周年 2014株主優待限定企画セット(非売品)で登場したSP-115 いすゞエルガをベースに、オールタンポで臨港バスに仕立てたものでした。今回は実際に使用している車両(いすゞ エルガ PKG-LV234L2・神明町営業所所属 1S416号車)のモデル化で、ナンバープレートなどmでリアルに印刷で再現されていました。ただし、方向幕は「臨港バス」となっており、リアルな行先で はありませんでした。箱はカラー印刷のオリジナル箱でした。

トミカは5月29日に京急ファインテック久里浜工場で開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ2016」で1000台が先行販売され、即日完売しました。当時の定価は1000円(税込)でした。
先行販売分には限定ステッカーが付属するという特典が有りました。しかしながら、このステッカーには誤植が有ったようで、後に臨港バス乗車券センター(JR川崎駅東口)と鶴見定期券発売所(JR鶴見駅西口)で誤植版と引き換えに修正版が配布されました。
※私の限定ステッカーは多分誤植版だと思います。

その後、6月13日 8:00より臨港バス乗車券センター(JR川崎駅東口)と鶴見定期券発売所(JR鶴見駅西口)で販売されました。販売個数は非公表ですが最低でも5000台は有ったと思われます。因みに窓口販売ではひとり10台までの制限が付けられました。
因みに同社のホームページには8月26日付けで完売が発表されました。

川崎鶴見臨港バス特注トミカ04

●川崎鶴見臨港バス(いすゞ エルガ)

3度目の特注は2018年11月でした。
ト ミカ20-12 いすゞエルガ 都営バスをベースに、オールタンポ(方向幕を除く)で臨港バスに仕立てたものでした。今回も実際に臨港バスで運用している車両(いすゞ エルガ QDG-LV290N1・鶴見営業所所属 1T565号車)のモデル化で、ナンバープレートなどmでリアルに印刷で再現されていました。ただし、1T565号車の実車のナンバーは「横浜200 か 4604」ですが、トミカは「横浜200 か 4605」となっています。4605の臨港バスは存在しないようなので、ナンバーの間違いでしょうね。
方向幕は「臨港バス」「鶴01 菊名駅」「鶴03 鶴見駅西口」「鶴02 駒岡車庫」の4種類が添付されていました。箱はカラー印刷のオリジナル箱でした。

11月11日にららぽーと海老名駅前で開催された「バス利用感謝デー2018」で先行販売されました。
これは臨港バス創立80周年記念企画の一環としての発売でした。当時の定価は950円(税込)で、販売個数は非公表でした。
また、11月19日 8:00から臨港バス乗車券センター(JR川崎駅東口)と鶴見定期券発売所(JR鶴見駅西口)での一般窓口販売が始まりました。ひとり6個までの販売制限が付けられていました。

品 番車  名発売年月
79-3-未三菱ふそう ワンマンバス2003年5月
SP-115-未 いすゞ エルガ
2016年5月
20-12-未 いすゞ エルガ(新型)2018年11月

川崎鶴見臨港バス特注トミカ05
川崎鶴見臨港バス特注トミカ06

臨港バスといえば、2021年10月にレギュラー品で登場していますが、通常版は「すみっコぐらし×臨港バス」という2019年11月より2年間 の期間限定で運行されたコラボラッピングバスでした。そして初回特別仕様は臨港バスの路線バスでした。2018年の特注品と基本的に同じデザインですが、 大幅にディティールダウンされています。コストの関係でこの辺が限界なんでしょうね。

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