早池峰バス
2022年07月28日

早池峰バス特注トミカ01

早池峰(はやちね)バスは、1986年に岩手県交通廃止代替路線バスの受け皿として岩手県交通が100%出資して設立したバス会社で、発足当初は本社を岩手県遠野市に置いていましたが、その後北上市、更には奥州市に移転しています。
2017年3月31日には全てのバスの運行を終了、翌4月1日より岩手県交通が事業を引き継いでいます。
そんな早池峰バスが、2012年にトミカを特注しました。

早池峰バス特注トミカ02

●早池峰バス 水木しげるの遠野物語めぐり号

2012年10月4日発売、当時の定価は900円(税別)
「水木しげる氏イラストのラッピングバスで行く遠野物語ゆかりのバスツアー」と いうふれこみで運行が開始された「遠野物語めぐり号」は、柳田國男による「遠野物語」発刊100周年を記念し、2010年6月に誕生した観光バスで、 「カッパ淵」や「五百羅漢」など、遠野物語ゆかりの地を旅します。
ラッピングのイラストは、「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの水木しげる氏が担当、「水木しげるの遠野物語」(ビックコミック連載)に登場するオリジナルキャラクターの「かたるくん」や妖怪たちが描かれています。

ト ミカは41-4 いすゞスーパーハイデッカーバスをベースに実車のイラストを再現したものですが、イラストが窓まではみ出した部分は省略されています。ヘッドライトやウイ ンカーなどと両サイドのイラストはタンポ印刷、フロントの「遠野物語」のロゴとリアのイラストは添付ラベルを貼って仕上げるようになっていました。
因みに、金型は2011年12月発売の「トランスフォーマートミカ ラッピングバス」で初登場した、サイドのドアや非常口などのラインが全て潰されたのっぺらぼうのものです。この金型はサイド部分を全面タンポ印刷するには最適ですからね。
また、箱はオリジナルのフルカラー印刷のものが用意されていました。

店頭販売は早池峰バス本社営業所・江刺営業所・江刺バスセンター売店、らら・いわて盛岡店・平泉店、あえりあ遠野、遠野市観光協会、道の駅遠野 風の丘、鬼太郎茶屋(調布市深大寺前店)、alf(中野ブロードウェイ2F)、アベ模型(仙台市)などで行われました。
また、通信販売は上記のalf、アベ模型の他、妖怪本舗(米子市)、吉田屋(水戸市)などで行われました。
さ らに、ミニカーショップイケダでも取り扱いが有ったので、全国の主要ミニカーショップでも入手出来たと思われます。ただし、イケダ系では取次価格で 1000円(税別)と100円ほど高くなっていましたが、取次価格としては激安といって良いでしょう。恐らく正規販売店も含めて、早池峰バスが卸値で卸し ていたのではないでしょうか。

品 番 商品名 ベース車名
41-4-未早池峰バス
水木しげるの遠野物語
いすゞ スーパーハイデッカーバス

ところで、箱絵を見てもお分かりの 通り、実車は全長が9m程の三菱ふそうエアロバスMMじゃないかと思います(あまり詳しくないので違っていたたらスミマセン)が、トミカは何故かいすゞ車 をベースにしているので、実車とはかなり雰囲気が異なってしまってます。トミカには顔つきがほぼ同じエアロクイーンが有るのに、何で使わなかったんでしょ うね。
考えられるのは実車が中型車なので、トミカのエアロクイーンではサイドが細長すぎたのかも知れません。いすゞのスーパーハイデッカーは長さや幅などの比率からすると中型車に近いですから、それがいすゞ車を起用した理由なのかも知れませんね。

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