壬生町(みぶまち)おもちゃ博物館
2022年04月28日

壬生町おもちゃ博物館特注トミカ01

昭和35年4月、東京輸出玩具工業協同組合(理事長=トミー創業者 富山栄市郎)はおもちゃ団地の構想を決定し、具体案の作成に乗り出しました。その背景には当時の地価の高騰や工場等制限 法による工場拡張の難しさなどがあげられますが、大きな引き金となったのは前年の昭和34年9月に壊滅的な被害をもたらした伊勢湾台風だと言われています。 それは当時玩具メーカーが集中していた東京の下町を伊勢湾台風クラスが襲えば、玩具業界は深刻な打撃を受けるという懸念が高まったからにほかなりません。
計画当初は建設地を千葉県流山町に想定、土地取得への折衝を進める中、昭和36年11月に京葉金属玩具工場団地組合を設立するも、 翌総和37年1月には用地の購入価格の折り合いがつかず計画は頓挫したかに見えました。
そこで以前に用地の勧誘があった栃木県下都賀郡壬生町安塚地区の飛行場跡地を候補として再度検討を行うこととし、京葉金属玩具工場団地組合にかわって輸出 玩具工業団地協同組合を設立、おもちゃ団地構想が本格化することになります。
昭和37年7月には栃木県・壬生町・東武鉄道の協力の元、およそ25万坪の土地を取得しました。
おもちゃ団地は昭和38年6月には中小企業庁から昭和38年度助成指定団地に認可され、建設資金の目途もついた事から、昭和39年3月に造成が始りました。 そして昭和40年4月に第1次進出12社が操業を開始しました。6月には東武宇都宮線に「おもちゃのまち駅」が開業し。いよいよおもちゃ団地が本格的に始動することとなりました。

そんな壬生町には町立のおもちゃ博物館が有ります。
それは「壬生町おもちゃ博物館(みぶまちおもちゃはくぶつかん)」というもので、 栃木県下都賀郡壬生町の壬生町総合公園(道の駅みぶ)内に1995年4月23日に開館しました。 先述の通り町内におもちゃ団地を有する、おもちゃとゆかりの深い町ならではの博物館といえましょう。
その壬生町おもちゃ博物館が2度に渡ってトミカを特注しました。

壬生町おもちゃ博物館特注トミカ02

●壬生町おもちゃ博物館 バス

2017年3月13日発売 定価は700円(税別)
101-5 日野セレガをベースに、黄色ルーフ/黄色ボデイとなていました。
博物館の建物が中世のお城をイメージしたものである事から、同館のロゴはお城の形になっていますが、このロゴを左右とリアとルーフに配したデザインとなっ ていました。文字類やイラストは全てタンポ仕上げとなっています。
ルーフには「01」の文字も印刷されており、続編が出るのを示唆しているようでした。
販売は館内の「おもちゃ博物館のおもちゃやさん(おみやげコーナー)」のみで、電話やメールでの注文や通販はありませんでしたが、救いは売店は入館券な しで利用できる事でした(笑)

壬生町おもちゃ博物館特注トミカ03

●壬生町おもちゃ博物館 イベントカー

2021年10月19日発売 定価は700円(税別)
37-5 コカ・コーラ イベントカーをべースに、黄色キャビン/黄色荷台となていました。
バスと同様に荷台にお城のイラストのロゴが配されていました。
キャブはタンポ仕上げ、プラ製の荷台はラベル仕上げとなっています。
荷台上面には「02」の文字も印刷されており、バス続く第2弾という事が判ります。
ところで、こちらもバス同様に館内の売店のみでの販売でしたが、何と発売直後の2021年11月15日〜2022年3月18日まで、空調改修工事のため臨 時休館となってしまい、4ヶ月あまりのあいだトミカを買う事が出来なくなってしまいました。

品 番 車 名
101-5-未 バス(日野セレガ)
37 -5-未 イベントカー(コカ・コーラ イベントカー)

壬生町おもちゃ博物館のトミカは館内での販売しかないのですが、立地が道の駅と言う事もあり、基本的には車 で行かなければ不便なところです。電車 でも行けますが駅からバスの便はなく、タクシー(5分 約1000円)が貸自転車(400)円)、あとは徒歩で30分という手段しかありません。
都内(浅草)から最寄りの国谷駅(東武宇都宮線)まで1時間半から2時間程で、料金は最安でも1000円程度かかります。トミカ1台買いに行くにはなかな かハードルの高いところでしょう。

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