DEEN特注トミカ

DEEN	2022年04月07日

近年、大物アーティストを中心に、音響から舞台装置に至るまでのコンサート機材が大掛かりなものになり、それを運搬する専用のトラックがチャーターされるようになりました。当初は普通のトラックでしたが、次第に荷台にアーティストの顔やロゴなどをラッピングするようになりました。このようなトラックを業界では「トランポ」と呼ぶようになり、荷台のデザインはファンの間でも楽しみのひとつになっています。
ロックバンド「DEEN」もそんなトランポをトミカにして、コンサートグッズとして販売したアーティストのひとつでした。

●DEENツアートランポ 1999年バージョン

1999年9月18日～11月26日に全国32会場で33公演が行われた初の大規模全国ツアー『DEEN LIVE JOY-Break4 ～Soul inspiration～』のグッズでした。
7-4 三菱スーパーグレートトラックをベースに、キャブ/荷台ともに黄色とし、荷台左右側面にメンバー絵柄とツアーの名称がプリントされたラベルが貼られていました。これは実際のツアートランポを模したものだと思われます。因みにメンバーの絵柄はこのツアーのパンフレットやポスターなどに使われていたものでした。
箱はクリアケースで、当時の定価は色々調べましたが判りませんでした。

●DEENツアートラック 2000年バージョン

2000年7月8日～10月31日に全国42会場で45公演が行われた全国ツアー『DEEN LIVE JOY-Break5 ～'need love～』のグッズでした。
7-4 三菱スーパーグレートトラックをベースに、1999年バージョンと同じくキャブ/荷台ともに黄色とし、荷台左右側面にツアーの名称がプリントされたラベルが貼られていました。前年と比べるとシンプルなデザインとなっていますが、これは実際のツアートランポのデザインを模したものでした。
箱はクリアケースで、当時の定価は色々調べましたが判りませんでした。

品　番	ベース車名	備考
7-4-未	三菱スーパーグレートトラック	1999年バージョン
7-4-45	三菱スーパーグレートトラック	2000年バージョン

トミカコレクターにとってハードルの高いジャンルと言えるコンサートグッズですが、その中でもDEENは流通量が少ないようで、今となってはなかなか入手の難しいものとなってしまいました。
特に1999年バージョンはミニカーマガジンに連載されていたトミカバリエーションライブラリーにも掲載がなく、オークションなどでも滅多に出て来ないようで、私も入手に難儀した思い出があります。
近年この手のコンサートトランポは、その殆どがトミカではない他のブランドのミニカーになってしまったので、トミカコレクターとしては入手の苦労が減りました。でも、それはそれで少し寂しい気もしますね(笑)

※本稿はミニカーマガジン Vol.322 2021年7月号(最終号)に管理人が執筆した特集「トミカになったコンサートトラック」の一部を加筆修正して仕上げたもので、当ホームページでは初めて取り上げる内容となります。

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