トミカ30周年限定品(単品)
2022年02月24日

トミカ30周年限定品01

2000 年に発売30周年を迎えたトミカですが、それを記念したイベントの開催や記念商品の発売などの記念事業が大々的に行われました。
記念イベントはゴールデンウイークのミニトミカ博(2000年5月5日〜7日)、そして夏休みの大トミカ博(2000年8月21日〜9月3日)が東京・池 袋のサンシャインシティで開催され大いに盛り上がりを見せました。
大トミカ博では現在の「トミカイベントモデル」の元祖と言える「トミカ30周年限定品」が12種類発売され、大きな人気を博しました。何れも当時の定価は 500円(税別)でした。

トミカ30周年限定品02

●NO.1 ホンダ S2000 ver.2
●NO.2 ホンダ S800 ver.2


ホンダの最新(2000年当時)スポーツカーと、実車の発売が1966年という往年のスポーツカーを同じデザインでリリース。
S2000は青ボディ、S800は黒ルーフ/青ボディで、どちらも白いボンネットに「30th ANNIVERSARY TOMICA」という文字がタンポ印刷されていました。
ver.2となっているのは、ミニトミカ博で色違いが販売されていた為です。

トミカ30周年限定品03

●NO.3 日産 カイラインGT-R(R34) ver.2
●NO.4 日産 カイラインGT-Rレーシング ver.2


日産の最新(2000年当時)のスカイラインGT-R(BNR34)と、実車の発売が1970年という往年のスカイラインGT-R(KPGC10)を同じ デザインでリリース。
ボンネット〜ルーフ〜トランクにかけて太いストライプがデザインされていますが、これはかつてKPGC10型がレースで使っていたデザインのオマージュで しょう。
R34はメタリックシルバーボディに青のストライプ、KPGC10はアイボリーボディに水色のストライプで、どちらもボンネットに「TOMICA 30th anniversary」という文字がタンポ印刷されていました。
ver.2となっているのは、ミニトミカ博で色違いが販売されていた為です。

トミカ30周年限定品04

●NO.5 日産 フェアレディ280Z
●NO.6 日産 フェアレディ 300ZX


実車の発売が1978年という往年のフェアレディZ(S130)と、2000年当時最新のフェアレディZ(Z32)を同じデザインでリリース。
どちらもメタリックブルーボディのボンネット〜ルーフ〜トランクにかけて2本の太い白色ストライプが走り、ボンネットに「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されていました。
ところで、NO.1〜4は最新/往年の車両が2台ずつ組合せになっていますが、何故かフェアレディZだけは往年/最新の組合せになっています。


トミカ30周年限定品05

●NO.7 日産 スカイラインGT-R(R32)
●NO.8 日産 スカイライン2000GT

実車の発売が1989年の8代目スカイラインのGT-R(BNR32)と、実車の発売が1972年の4代目スカイラインGT(C110 ケンメリ)を同じデザインで仕上げたものです。 ケンメリはボディ形状はGT-RながらフロントグリルがノーマルのGT系なので車名はGTとなっています。 こちらは最新と往年ではなく、名車同士の組合せとなっています。
どちらもアドバンカラーを彷彿とさせる黒/赤のボディで、ボンネットに「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されていました。

トミカ30周年限定品06

●NO.9 トヨタ カローラ レビン(AE86)

NO.3〜NO.8まで日産車が続きましたが、NO.9以降は全てトヨタ車となっていました。
NO.9は実車の発売が1983年のカローラレビン(AE86)でした。「ハチロク」の愛称で親しまれている往年の人気車ですね。
赤 色ボディのボンネット〜ルーフ〜トランクにかけて2本の太い白色ストライプが入っていました。これはNO.5、NO.6のフェアレディと同じデザインですね。 ボンネットには「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されていますが、前述のフェアレディとは文字デザインが異なっています。

トミカ30周年限定品07

●NO.10 トヨタ ソアラ2800GTエクストラ

実車の発売が1981年の初代ソアラで、白色ボディのサイドからリアにかけて青色の斜めのストライプが入った派手めなデザインとなっていました。
ボンネットには「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されていました。トヨタ車4種は文字デザインが共通ですが、カラーリングを変えて差別化を図っていました。

トミカ30周年限定品08

●NO.11 トヨタ スープラ

2000年当時最新のスープラをレースカーっぽい雰囲気で仕上げた1台となっていました。
赤色ボディの後半下部を白色にして、流れるようなラインを再現しています。
ボンネットには「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されています。

トミカ30周年限定品09

●NO.12 トヨタ ヴィッツ

2000年当時最新の初代ヴィッツが起用されました。NO.1〜NO.11までがスポーツカー系だったので、ヴィッツはちょっと異色のセレクトですね。
白色/黄色の2トーンカラーで、普通のコンパクトカーながらスポーティな雰囲気を狙ったようなデザインとなっていました。
ルーフには「TOMICA 30th ANNIVERSARY」という文字がタンポ印刷されていました。

トミカ30周年限定品10

番号 品番 商 品 名
NO.1 64-3-未 ホンダ S2000
NO.2 23-2-55 ホンダ S800
NO.3 20-8-52 日産 カイラインGT-R(R34)
NO.4 21-2-135 日産 カイラインGT-Rレーシング
NO.5 15-3-29 日産 フェアレディ280Z
NO.6 15-5-48 日産 フェアレディ 300ZX
NO.7 20-6-103 日産 スカイラインGT-R(R32)
NO.8 82-1-未 日産 スカイライン2000GT
NO.9 78-4-未 トヨタ カローラ レビン(AE86)
NO.10 5-2-22 トヨタ ソアラ2800GTエクストラ
NO.11 33-6-28 トヨタ スープラ
NO.12 110-3-未 トヨタ ヴィッツ

こうして振り返ると、当時の最新車種と往年の車種がほぼ半々になっている事が判ります。
最新車種が小さなお友達向け、往年の車種はそのお父さん向けという設定だったのでしょう。
大トミカ博の入場記念トミカも大人用と子供用の2種類が有った事からも、イベントのコンセプトが窺い知れますね。
また、このトミカは、大トミカ博の終了後に全国各地の百貨店などで行われたトミカ30周年の催事などでも販売されたようで、多くの人が気軽に手にする事が出来たようです。

この企画は30周年だけの単発だったのでしょうが、2002年からはトミカ博も恒例イベントとなり、「特別仕様トミカ」、「トミカイベントモデル」と名前を 変えながら現在も続く巨大なシリーズに成長する事になります。当時の担当者もまさかこんな事になるとは想像も出来なかった事でしょうね。

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