NICHIJO
2021年10月21日

NICHIJO特注トミカ01

株式会社NICHIJO」は北海道札幌市に本社を置く建設機械メーカーです。2018年までは「日本除雪機製作所」という会社名でしたが、その社名からも除雪機の会社である事が判ります。もちろん主力製品は除雪車ですが、中でもロータリー除雪車がメインとなっているようです。
トミカでは2010年に「47-6 日本除雪機製作所 ロータリー除雪車 HTR265」が通常品として発売され、2021年3月までラインナップされていたのでトミカ好きならお馴染みですね。
そんなNICHIJOが2019年にトミカを特注しました。

このトミカは2019年10月中頃にオークションやフリマアプリに出品されてその存在を知る事になりました。
ど うやら2019年10月8日(火)・9日(水)に東京ビッグサイトで開催された「ハイウェイテクノフェア2019」で配布されました。このフェアは高速道 路の建設や管理に関する最先端の技術に焦点をあてた展示会で、平日開催からも分かるように業者向けの展示会です。トミカの配布は事前告知もなかったので、 当初は全く出所が判らずお手上げ状態でした。非売品と言う事もあり、非常に入手が難しいものになると思われました。
そんな中、2019年10月24日からNICHIJOの公式ミニチュアショップで販売が開始されました。

特 注トミカに関する問い合わせが多数寄せれたようで「多くのご要望、お問合せを頂きましたので、この機会に非売品の商品も含めてインターネットで販売させて いただきます。」との説明がなされていました。販売価格は1500円で支払方法は代引きのみとなっていました。販売価格には消費税・送料・代引き手数料が 込みとなっているのは有難かったのですが、複数買いでも送料や代引き手数料が安くならないので、台数が増えるほど割高感が増すのが難点でした。

NICHIJO特注トミカ02

●NICHIJO ロータリー除雪車 HTR
金型はトミカの通常品と同じですが、各所がディティールアップされていました。
具体的にはサイドに白/水色のライン追加(これによってNICHIJOのタンポは小型化)、リアバンパー赤/白ストライプ追加、リアにNICHIJOのタンポ追加、そしてフロントタンポがHTR265からHTRに変更されていました。

フロントタンポの変更は大人の事情が見え隠れしています。
HTR265の実車は2006年に発売されました。もちろん2010年のトミカ(47-6)発売時にはこのHTR265が現行モデルでした。
ところが2013年に後継機のHTR306が登場、さらに2016年にはHTR308、2018年にはHTR308Aと実車のモデルチェンジが続きます。
2019年の特注にあたって、実機メーカーとしては製造が終了している旧機種のミニチュアカーに、その時点の最新機種HTR308Aを名乗る訳にも行かず…
苦肉の策で「HTR」という曖昧な名前を付けたのでしょうね。

NICHIJO特注トミカ03
NICHIJO特注トミカ04

上の写真はそれぞれ左が特注品、右が通常品です。
各所のディテールアップが確認出来るでしょう。特注品のストライプの入ったデザインは恐 らくはカタログカラーと思われますが、このストライプが入るとグッとしまった感じに見えますね。リアの赤/白のストライプも有ると無いとでは全然印象が異 なります。私は断然特注品の方が良いと思います。

品 番 車 名特注元
47-6-未NICHIJO ロータリー除雪車 HTR株式会社NICHIJO

それにしても、箱の裏面に非売品と明記されたトミカを販売するとは驚きました。
この非売品の文字を確認したからこそ、某フリマアプリでそ こそこ高い値段で買っちゃったのですが、その直後にたまたまNICHIJOのWebサイトでこのトミカの販売を見つけました。それは販売開始の翌日の事で した。まだネット上でも販売の情報が見当たらない時点での事です。その後10月29日にはTwitterで販売されている事が拡散されたので、多くの人が 周知する事になり、一時は公式ミニチュアショップのサイトが繋がりにくいという事態が発生する事に(笑)
それでも暫くは売り切れませんでしたので、販促品としての配布は限定的なもので、大半は販売されたのではないでしょうか。
そう思うと箱の裏面の「非売品」の3文字は罪作りだったな〜 その3文字に踊らされた私の戯言ですが(笑)

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