トイズドリームプロジェクト
あこがれの名車セレクション4
2021年09月30日

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「トイズドリームプロジェクト」は遊び心溢れる「夢の商品」をメーカーの垣根を越えて作ろうというコンセプトのもと、株式会社トイカードが2002年9月に始動したプロジェクトです。
トミカ関連では「トミカ＆チョロQセット」が多数リリースされる事になりましたが、2007年9月発売分からはテーマに沿ったトミカを6種類発売するという形態になりました。
当初の「メーカーの垣根を越えて…」というコンセプトとは違った方向ですが、なかなか凝った仕上げは、担当者の拘りを感じる出来栄えでした。
今回は第37弾＜あこがれの名車セレクション4＞を見ていきましょう。

＜あこがれの名車セレクション4＞は2014年6月18日に発売されました。
全6種で定価は各700円(税別)で単品で買うことが出来ました。
ちょっと特別な車両が6種類ラインナップされていました。
箱は専用のもので、トイズドリームプロジェクトの既存の単品シリーズと共通のデザインとなっています。

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●日産GT-R テストカー
R35型GT-Rの開発時にドイツのニュルブルクリンクでテスト走行を行った生産型のテストカーのモデル化です。
33号車は2007年のニスモ・フェスティバルなどに展示されました。
黒の覆面は黒のガムテープでしっかりと留められていたんだそうです。

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●日産ジューク
2013年8月26日のマイナーチェンジと同時に発売された特別仕様車「パーソナライズパッケージ」をイメージしたものでしょう。
ボディカラーはパッションレッドで、ディーラーオプションの白いスポーツストライプとボディサイドアッパーステッカーが再現されています。

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●Honda CR-Z
ホ ンダアクセスが東京オートサロン2011に出品したテストスタディーモデル「TS-1X」あたりをモチーフにしたと思われるマットブラック(セミグロスブ ラック)のCR-Z。赤いホイールと赤いシートが強烈なアクセントになっており、TS-1Xよりもカッコイイ仕上がりじゃないでしょうか。
と思ったのですが、トミカに近い実車が有る事をお仲間から教えて頂きました。
それは2010年に米国ラスベガスで開催されたSEMA SHOW(日本の東京オートサロンのようなイベント)に出品された「Wraptivo 2011 CR-Z Type-F Concept」です。これはラッピングを専門に行うWraptivo社がマットブラックとカーボンフィルムによってカスタマイズした車両で、赤いホイールと赤いシートが目を惹きますね。

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●スバル インプレッサ WRX STI 4door
2011年11月24日に300台限定で発売されたスバル・インプレッサWRX STI 4ドアの特別仕様S206のモデル化と思われます。
ト ミカはカーボンルーフやカーボン製リアスポイラーなどを再現している事から、300台のうちの100台限定の「S206 NBR CHALLENGE PACKAGE」をイメージしたものでしょう。このモデルは2011年6月に行われたニュルブルクリンク24時間レースでのクラス優勝(SP3Tクラス) を記念して設定されたスペシャルモデルで、発表されるやいなや即完売したという人気モデルでした。
トミカではルーフやリアスポイラーが黒塗りなだけでカーボン調になっていませんが、トイズドリームならではの拘りを見せて欲しかったところですね。

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●マツダ CX-5
東京オートサロン2013にマツダが出品した「マツダCX-5 Active Driver」のモデル化と思われます。
カーボンボンネットやフロントアンダーガーニッシュが再現されていますが、リアのアンダーガーニッシュが再現されていないのは残念。

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●光岡オロチ
スーパーカーに良く似合うイエロー塗装での登場です。
2007年4月23日に東京・六本木ヒルズ行われた最初の生産車の納車式に登場した4号車がイエローでした。
オ ロチのボディカラーは300色、内装は25色から好みのカラーをセレクト出来る完全フルオーダーモデルですが、なんと4号車はこの300色にはないカラー なんだそうで、オーナーのとてつもない拘りの1台だったようです。ｆｇトミカはこの4号車をイメージしたのかも知れませんね。

品　番 車　名
94-6-未日産GT-R テストカー
27-9-未日産ジューク
81-4-未Honda CR-Z
7-6-未スバル インプレッサ WRX STI 4door
82-6-未マツダ CX-5
25-5-未光岡オロチ

2003年より多数のトミカをリリースしてきたトイズドリームプロジェクトですが、今回ご紹介の『あこがれの名車セレクション4』を最後に新作の 発表が有りません。公式サイトは現在も存在しますが、2013年12月発売の第36弾『トイズドリーム10thセレクション2nd』までで更新が途絶えて おり、事実上このプロジェクトは休止状態と考えられます。トイズドリームプロジェクトのこだわりのトミカはとても魅力的なものだったので、このコンセプト をこのまま終わらせるのはとても残念です。本家タカラトミーでこのこだわりを復活させて欲しいものです。そうそう、低価格だったというのも大きな魅力だっ たという事をお忘れなく(笑)

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