ガリバーのアメリカンラダーチーフ
2021年08月05日

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ01

最近はミニカーショップがトミカを特注するケースが殆どなくなってしまいましたが、2000年代前半頃までは色々なトミカが特注されておりました。
その多くはスポーツカーや乗用車でしたが、緊急車両やトラックなどもあり、なかなか面白い車種も取り上げられていました。
今回はそんな中でちょっと異色とも言える外国車シリーズの消防車の特注モデルを取り上げてみたいと思います。
そのトミカは東京巣鴨の「ミニカーショップ ガリバー」が特注した「F33 アメリカンラ ダーチーフ」ですした。
2000年10月頃〜11月頃に2回に渡って4種類をリリースしています。

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ03

●アメリカン ラダーチーフ(黄色)
2000年10月頃発売 当時の定価は750円(税別)
黄色のボディでキャブがクリーム色に塗られています。ハシゴはアイボリーでした。
このカラーの消防車は日本では珍しいですが、米国イリノイ州のマウントプロスペクトなどで使われているようです。

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ02

●アメリカン ラダーチーフ(茶色)
2000年10月頃発売 当時の定価は750円(税別)
茶色のボディでハシゴはアイボリーでした。
赤色と似ていますが茶色に近いカラーです。実車は米国カリフォルニア州コロナなどで使われているようです。

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ04

●アメリカン ラダーチーフ(白色/赤色)
2000年11月頃発売 当時の定価は750円(税別)
日本でもお馴染みの赤色のボディですが、キャブが白く塗られてツートンとなっています。ハシゴはアイボリーでした。
このカラーの消防車は米国マサチューセッツ州ノースアトルボロなどで使われているようです。

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ05

●アメリカン ラダーチーフ(白色)
2000年11月頃発売 当時の定価は750円(税別)
白色のボディで荷台部分に赤色のラインが入っています。ハシゴはアイボリーでした。
このカラーの消防車は日本では有り得ないと思いますが、米国ルイジアナ州シュリーブポートなどで使われているようです。

ガリバー特注アメリカンラダーチーフ06

箱は全て共通の専用箱でしたが、1色刷りのシンプルなものでした。
また、シールが添付されていますが、どのモデルも共通となっていました。
このシール、簡単な説明があるものの、どこに貼るのか良く判らないものでした(笑)。

品 番 車 名特注元
F33-1-未アメリカン ラダーチーフ黄色
F33-1-未茶色
F33-1-未白/赤
F33-1-未

ところで、トミカのアメリカンラダーチーフは、米国アメリカン・ラフランス社製の消防車が元ネタになっています。
同社は1932年創業のアメリカでもっとも古い消防車のメーカーのひとつです。
本社をサウスカロライナ州に置いて、主に消防車や救急車などの緊急車両の製造を手掛けていました。しかし、2008年に経営不振の陥り、連邦倒産法が適用され再建に取り組んでいましたが、残念ながら2014年にその歴史に幕を下ろています。

トミカは具体的には1970年に登場した900 Series Aero Chief 80のモデル化のようです。
これは1959年に登場したベストセラーモデルの900シリーズのハイエンドモデルとして1970年に投入されたモデルで、基本的には900シリーズと同等の車です。
外観上の違いはフロントバンパーの上側に銀色の帯が有る事ですが、トミカはこの帯が再現されているので1000シリーズという事になりそうです。
トミカは比較的こぶりですが、スケールは1/143なので、実車はかなり大きな車であることが想像できます。でも愛嬌のあるフロントマスクなので威圧感は少ないかも知れませんね(^-^)

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