F1グランプリ特集
2021年05月27日

F1グランプリ特集トミカ01

「F1グランプリ特集」は株式会社ソニー・マガジンズ(当時)が発行する月刊F1情報誌です。
1987年10月5日に2輪車専門誌「サイ クルワールド」(CBSソニー出版)の増刊として創刊されたのが始まりでした。この年はフジテレビがF1の全戦中継開始、鈴鹿サーキットでのF1日本グラ ンプリ開催が始まるなど、F1ブーム元年と言われました。フジテレビのF1中継の影響は大きく、F1と言えば「THE SQUARE(現:T-SQUARE)の「TRUTH」のメロディが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか(笑)
そんなF1ブームにいち早く呼 応して創刊された「F1グランプリ特集」ですが、VOL.7(1989年4月号)までは季刊誌として発刊されましたが、VOL.8(1989年5月号)の より隔月刊ととなり、さらにVOL.17(1990年11月号)より月刊化を果たします。そして1997年10月号で100号を迎えました。
これを記念して「100号記念ミニチュアカー」を抽選で3000名にプレゼントされました。

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『本誌100号を記念して、「F1グランプリ特集特製ホンダF1ミニチュアカー」をプレゼント。このミニチュアカーは本誌が3000個限定(シリアルナン バー入り)として製作したもの。もちろん、非売品でショップには出回らない完全プレミアム品。これを手に入れるには、今回のプレゼントが最初にして最後のチャンス。』と書かれていました。
ミニカーについては『このミニチュアカーはトミーが製作している本田技研工業(株)承認の1/54ミニチュアカー (トミカ)をベースにして、F1グランプリ特集100号を記念してオリジナルカラーリングを施した特注品。ベースとなったマシンは「HONDA F1」、ホンダが自社製シャーシー&エンジンでF1グランプリを戦っていた'68年のRA302をモデルにしている』と説明されていました。
何と、小さく、しかもカッコの中に「トミカ」とさりげなく書かれているではありませんか!

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トミカは73-1 ホンダF-1が ベースで、アイボリーのボディのボンネットに日の丸とホンダマークの赤タンポと100の黒タンポ。サイドに「Sony Magazines Inc.100」の黒タンポ、赤いライン内に「F1 GRAND PRIX SPECIALの黒タンポなどが施されていました。
さらにタイヤにも金色で「Fireston」の文字がタンポ印刷されています。

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箱は専用の箱で、特注元がソニー・マガジンズと書かれています。
郵便番号が3桁って、時代を感じますね(笑)
そして箱の蓋の部分にはシリアルナンバーがスタンプされています。

品 番 車 名特注元
73-1-未ホンダF1ソニー・マガジンズ

表紙にも特製ミニチュアカープレゼントとしか書かれてなく、詳細ページにもトミカと小さく書かれているだけという、かなり控えめな書き方だったの で、見逃がした方も多かったかも知れませんね。まして今のようにインターネットも普及しておらず、情報を得る手段も少なかった時代です。
トミカと大々的に書けば応募も増えたかもしれないですね。応募には100号に付いている応募券が必要だったので、売り上げも倍増したかもしれません(笑)

その後「F1グランプリ特集」は、出版元が「エムオン・エンタテインメント」にかわり、名前を「GRAND PRIX SPECIL」に変えましたが、VOL.319(2016年1月号)をもって休刊となりました。

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