トイズドリームプロジェク
軽自動車コレクション
2021年04月22日

TDP軽自動車コレクション01
TDP軽自動車コレクション02

日本の軽自動車は戦後間もない1949(昭和24)年に始まります。
運輸省令によって初めて「軽自動車」が規定されましたが、長さ2.8m・幅1m・高さ2m以内、4サイクルエンジンは150cc以下、2サイクルエンジンは100cc以下というものでした。
翌1950年には長さ3m・幅1.3m・高さ2m、4サイクルが300cc以下、2サイクルが200cc以下に拡大されました。
しかし、これまでの規格で製造された四輪車は皆無だったと言います。
続いて1951年には排気量の規定が4サイクルで360cc、2サイクルで240ccまで拡大され、初めて軽四輪車が登場しますが、まだまだ本格的な車とは言えなかったようです。
1954年には2サイクルも4サイクルと同じ360ccに拡大され、ようやく各メーカーが本格的に参入するようになります。
1958年にはスバル360が登場、これによって本格的に軽四輪自動車が普及していく事になります。
それから60年以上経った現在、軽自動車は全体のおよそ4割を占めるほどに!
かつてのチープさも薄まり、居住性や動力性能も格段に進化、完全に市民権を得たと言えましょう。

そんな軽自動車ですが、トイズドリームプロジェクトがギフトセットを特注していました。
「軽自動車コレクション」という4台セットで、2005年9月22日に発売されました。
当時の定価は2500円(税別)と、やや高価なものとなっていました。
トイカード(こども商品券)の取り扱い店での販売でした。

TDP軽自動車コレクション03

●ダイハツ コペン
実車は2002年〜2012年まで販売された電動格納式のルーフを備えたオープンカーで排気量は660cc。
トミカはゴールドメタリックに塗られていますが、実車のシャンパンメタリックオパールというゴールド系のカラーの再現でしょうか。写真で見た限りでは実車のカラーよりもかなり濃い色に思いますが…

TDP軽自動車コレクション04

●スバルR-2(ファイヤーチーフ)
実車は1969年〜1973年まで販売された排気量は360ccの軽自動車で、2ドアの2ボックスセダンでした。スバル360の後継車として発売されましたが、商業的には成功とは言えなかったようです。
トミカのR2では唯一のファイヤーチーフカーとなっていますが、実車に消防車両が有ったのかは不明。
トミカのスバル360は何でも有りと言って良いほど色々な車両が出ていますが、R2はバリエーションが少なく、こんなところにも実車の人気が反映されているのかも知れません。

TDP軽自動車コレクション05

●Honda ビート
実車は1991年〜1996年まで販売された排気量は660ccのミッドシップ・オープン2シーターの軽スポーツカー。
実車のブレードシルバーメタリックの再現でしょうか。
トミカでシルバーの単色はこのセットのみなので、嬉しいカラバリですね。
ナンバープレートが黄色く塗られているのもリアルです。

TDP軽自動車コレクション06

●ダイハツ ミゼット
実車 は1957年から1972年まで販売されました。トミカのモデルは1962年に登場したMP5型ですが、フロントサイドにウインカーのモールドがある事か ら、1969年に改良を受けた最終型でしょう。排気量は305ccと軽自動車規格いっぱいではなく、小さめのエンジンだったようです。
トミカは白と水色のツートンカラーにTOY'S DREAM PROJECTのロゴが印刷されたクリーム色の幌という仕様です。
ミゼットでは初期のDS/DK型ではツートンカラーが多く見られますが、最終型のMP5型では標準でツートンが有ったのかどうかは不明です。
ただ、ミゼットという車は不思議な事にどんなカラーリングでも似合ってしまいますね。

軽自動車コレクション
品番 車  名
15-6-30ダイハツ コペン
9-1-27スバル R-2(ファイヤーチーフ)
72-2-未Honda ビート
62-5-1未 ダイハツ ミゼット

いつも拘りを感ずるトミカをリリースするトイズドリームプロジェクトですから、このセットも敢えて新旧の軽自動車を2台ずつセレクトしたんでしょうね。
かつてはあくまで実用車であった軽自動車が、現代では本格的なスポーツカーや電動格納機能までを備えたオープンカーまでもがラインナップされるようになりました。ミゼットやR-2もさぞビックリしている事でしょうね(笑)
このセットの発売から15年以上が経ち、さらに軽自動車も進化を遂げています。トイズドリームプロジェクトがまだ機能しているなら、拘りぬいた新しい「軽自動車コレクション」も見て見たいところですね。

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