軽自動車セット
2021年01月21日

トミカ軽自動車セット01

日本の軽自動車の歴史は1949年に始まりましたが、当初は色々な面で優遇されていたものの、車両の規格が厳しく参入するメーカーがない状況でした。
1951年に規格が改正されて排気量がそれまでの300ccから360ccまで拡大された事で、いよいよ軽自動車が実用の域に達する事になります。それでもまだまだ高価なもので普及には時間がかかりました。
1958年にはスバル360が発売され、いよいよ軽自動車が本格的に普及の兆しを見せ始めます。
トミカが発売された1970年には、軽自動車も単なる実用車からスポーツ志向の高性能モデルや本格的なオフロードモデルが登場するなど、なかなか侮れない存在になって来ました。
トミカでも1971年にはスバルR-2とホンダNIII360、ホンダTN360(3種類)が登場、1972年にはバモスホンダ、1980年にはミゼットとキャリイ(3種類)が発売され、常に軽自動車がラインアップされるようになります。

トミカ軽自動車セット02
トミカ軽自動車セット03

今回取り上げた「軽自動車セット」は1983年9月に発売されました。
この時期は特に軽自動車がブームになっていた訳でもないのに、何故このセットが企画されたのでしょう。
1983年という年は5月にスズキ セルボ、6月にスバル360が発売されています。発売間もないこの2台の軽自動車を核にしたセットの企画だったと想像出来ますね。
主役はセルボとスバル360、これにスバルR-2とスズキキャリイを加えての4台セット、狙ったのか偶然なのかは判りませんがスバル VS スズキという事になっていますね。

トミカ軽自動車セット04

●スズキ キャリイ
黄色い車体の花屋さん仕様。
ベースは1980年発売の31-2 スズキ キャリイ郵便車です。

トミカ軽自動車セット05

●富士重工スバルR-2
ベースは1971年発売の9-1 スバルR-2。
通常品以外では初めてのカラバリでした。メタリックブルーのボディがとても綺麗です。

トミカ軽自動車セット06

●スズキ セルボ(パトカー仕様)
ベースは1983年発売の75-5 スズキ セルボ。初のカラバリで警視庁のパトカー仕様となっていました。流石に実車は無いでしょうね。

トミカ軽自動車セット07

富士重工スバル360
黒ルーフ/赤ボディ派手なカラーも似合いますね。
ベースは1983年発売の21-4 スバル360です。

G-121 軽自動車セット
品 番 品 名 仕様
31-2-6スズキキャリイ花屋
9-1-5スバルR-2 
75-5-2スズキセルボパトカー仕様
21-4-5スバル360 

今や新車販売の4割近くが軽自動車だと言いますが、1980年代はまだまだ軽自動車は少数派でした。
トミカの世界でも脇役感が強かったと思いますが、当時からセルボのパトカー仕様はなかなかの人気だったようで、このセットは未だに根強い人気を誇っています。

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