郵便車コレクション4(東海地区限定)
2020年06月18日

東海地区限定郵便車コレクション4a
東海地区限定郵便車コレクション4b

今週は2009年に発売された東海地区限定「オリジナルトミカ郵便車コレクション4」の話題です。
名古屋(東海地区)では2004年から地域限定の郵便車セットが4度に渡って発売されていますが、今回は4回目の最後のセットを詳しく見ていきましょう。
こ のトミカは通常のトミカとは異なり、郵便局に置いてある「オリジナルトミカ郵便車コレクション4」のチラシについている振替用紙を使って申し込むと、トミ カがゆうパックで送られて来るというシステムになっていました。いわゆる「ふるさと小包」のような類のものですが、申し込み出来る郵便局が地域限定となっ ていました。
具体的にはチラシが置いてある東海4県(愛知・静岡・三重・岐阜)の郵便局(簡易郵便局を除く)で申し込みが可能で、受付期間は 2009年5月18日〜8月17日までとなっていました。販売個数は7000個で定価は2600円、この金額には消費税とゆうパック送料が含まれていまし た。早い所では申し込み後3〜4日で配達されたようです。
発売元は「株式会社SKC」となっていますが、どんな会社だったのかは判りませんでした。

詰め合わせ内容はHondaリトルカブ配達用バイク、スバルサンバー集配車、トヨタコースター移動郵便局、そして郵便局社員のプラキッズとなっていました。

東海地区限定郵便車コレクション4c

●Honda リトルカブ 配達用バイク
6-7 Hondaリトルカブをベースに、郵便配達用のバイクに仕立てたものです。荷台のボックスはこのセットオリジナルの大型ボックスが奢られていました。


東海地区限定郵便車コレクション4d

●スバル サンバー 集配車
2007年11月発売の「キャリー&サンバー 軽トラセット」の「スバル サンバー カギサービスカー」を郵便車に仕立てたものです。それまでのキャリイ郵便車の荷台と比べると、サイドパネルの凹凸もしっかりと再現されており、なかなかの出来栄えでした。
ドア後方には「日本郵便逓送株式会社」のタンポ印刷が入るなど、細かい部分の拘りも感じさせます。
この「日本郵便逓送株式会社」は2009年2月1日に「日本郵便輸送株式会社」と合併して社名が消滅しているので、同年5月発売の製品としては微妙な感じも有りますが、恐らく企画段階での社名を使用したという事でしょう。


東海地区限定郵便車コレクション4e

●トヨタ コースター 移動郵便局 [ポスクル]
92-5 トヨタ コースターをベースに、移動郵便局に仕立てたものです。
窓枠が銀色に塗られるなど、細部の再現にもぬかりがありません。郵政民営化後の新しい「JP」ロゴもタンポ印刷されています。
この移動郵便局は「ポスクル」の愛称で2008年2月に全国に先がけて愛知県豊田市で試験的に運用されましたが、車両は実際にもコースターが使われていました。
過疎地では簡易局の受託者の高齢化などが原因で営業継続が困難となり、次の受託者が見つかるまでのあいだ、一時的に閉鎖される簡易郵便局が増えてきているんだそうです。そんな地域において郵便局のサービス(ATM・郵便窓口)を提供するのが「ポスクル」です。
全国で初めてこのサービスを開始した東海地区としては、「ポスクル」を広く周知して欲しかったようで、
チラシにも説明文が掲載されるほどでした。
郵便局サイドとしてはこのトミカが今回のセットの目玉商品だったようです。
その後、東日本大震災の被災地などでも活躍する事になるのは、この時は知る由も有りませんでした。


品番 車 名
6-7-未Honda リトルカブ 配達用バイク
SP-50-未スバル サンバー 集配車
92-5-未トヨタ コースター 移動郵便局 [ポスクル]

「オリジナルトミカ郵便車コレクション4」は東海地区限定ですが、これは申し込み出来る郵便局が東海4県に限られているという事で、送り先は全国どこでも可能でした。
当時のギフトセットは4台入りで1890円(税込)が標準でしたから、トミカ3台+プラキッズで定価の2600円(税込)は特注品としても安くはない印象でした。
内容的には仕上げも良く、ゆうパックの送料も込みなので、これくらいは納得出来る範囲内なのかもしれませんね。
ただし、私のように送付先が北海道の場合、当時のゆうパック送料は愛知〜北海道は1000円程、トミカが3台とは言え実質セットの価格が1600円程の計算、そう思うとお得感が高いですね(笑)

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