イオン消防車タイプコレクション

2020年05月14日

大手スーパーのイオンは、2000年から積極的に特注トミカを発売しています。
2003年の「イオンカラーシリーズ」を皮きりに、定期的にテーマに沿ったトミカを発売する「シリーズ物」を展開するようになりました。
今回はシリーズ物第6弾となる「消防車タイプコレクション」を取り上げてみたいと思います。
「消防車タイプコレクション」は2009年5月～2010年3月にかけて、奇数月の第3土曜日に6回に渡って発売されました。当時の定価は500円(税込)
特定の消防署の車両を再現したものではなく、所属も「消防庁」や「消防署」となっています。

2009年5月16日発売
●第1弾トヨタハイメディック(消防指令車)

79-4 ハイメディック救急車をベースに、消防指令車に仕立てています。
救急車ベースの指令車なんてと思いましたが、実際にもハイメディックベースの指揮車は存在します。
こう言った地味にマニアックな車両のトミカ化は嬉しいですね。ただ、内装は救急車のままなのはご愛嬌(笑)

ところで、「消防庁」や「指令車」のタンポの他に、「Y20095」と言う文字が印刷されています。
「20095」はこのトミカの発売年月2009年5月を表していると思われます。
では「Y」は何でしょう？
これは東京消防庁の車両に書かれている整理番号を参考にしたと思われます。
「Y」は指令車や指揮隊車や広報車を表す記号で、その後に導入年(元号)の2桁、そしてその年に導入された車両の3桁の通し番号が付けられています。
ですからトミカに付された数字部分は実際とはルールが異なりますが、消防車両の雰囲気を出すのには一役買っているのではないでしょうか。

2009年7月18日発売
●第2弾日野はしご付消防車

108-4 日野はしご付消防車(モリタスーパージャイロラダー)をベースに、レスキュー隊仕様に仕立てています。実際にレスキュー隊所属のはしご車が有るのかは判りませんが、なんら違和感は有りませんね(笑)
こちらも「消防庁」や「RESCUE FIRE ENGINE」のタンポの他に、「L20097」と言う文字が印刷されています。これの意味は第1弾で説明した通りですが「L」ははしご車や屈折放水塔車を表しています。

2009年9月19日発売
●第3弾三菱パジェロ

85-5 三菱パジェロをベースに山岳救助車に仕立てています。
後方にルーフキャリアを付けるなど、それらしい雰囲気が出ていますね。
パジェロの実車が有るかどうかは判りませんが、山岳救助という性質上、悪路での走破性が要求されるので、実際にも大型の4WD車が使われる事が多いようです。
こちらも「消防庁」や「山岳救助車」のタンポの他に、「R20099」と言う文字が印刷されています。これの意味は第1弾で説明した通りですが「R」は山岳救助車や水難救助車などの救助車を表しています。

2009年11月21日発売
●第4弾スズキワゴンR RR

71-7 スズキワゴンR RRをベースに消防車両に仕立てています。
箱にもトミカにも車両の用途に関する記述は有りませんが、ボディに付けられた「R200911」という番号から察すると、救助車系の車両だと推測されます。
軽自動車というと、東京消防庁八王子消防署に2007年に配備されたハイゼットカーゴの山岳救助車が有りますが、このあたりがモチーフになっているのではないでしょうか。

2010年1月16日発売
●第5弾スーパーアンビュランス(消防車タイプ)

116-3 スーパーアンビュランスをベースに消防車両に仕立てています。
箱にもトミカにも車両の用途に関する記述は有りません。
てっきり本部指揮隊車あたりかと思っていましたが、ボディサイドの「R20101」から察すると、救助車系の車両のようです。恐らく大型車が多い水難救助車あたりじゃないでしょうか。

2010年3月20日発売
●第6弾トヨタコースター

92-5 トヨタコースターをベースに、消防車両に仕立てています。
何故かこの6弾のみ所属が「消防庁」ではなく「消防本部」となっています。地方の消防をイメージしたのでしょうか。
用途に関して箱にもトミカにも記述はなく、更にボディに付された番号も数字のみの「20103」となっています。ヒントとなるアルファベットは有りません。
コースターは実際にも消防車両として使われていますが、人員輸送車あたりが最もポピュラーな使い道ですかね。

弾	品　番	車　名
1	79-4-未	トヨタハイメディック(消防指令車)
2	108-4-未	日野はしご付消防車
3	85-5-47	三菱パジェロ
4	71-7-未	スズキワゴンR RR
5	116-3-未	スーパーアンビュランス(消防車タイプ)
6	92-5-未	トヨタコースター

イオンの消防車両コレクションは、比較的バラエティーに富んだ車種選択で、良く見るとなかなかマニアックなシリーズとなりました。企画者の中に消防車両マニアの方が居たのかと思うような芸の細かさもあり、改めて検証してとても面白ろく魅力的に感じる事が出来ました。
買った時はそこまで詳しく見ていなかったんだと今更ながら後悔してます。
トミカを買う事だけに一生懸命になって、肝心のトミカを楽しんでいないのは本末転倒ですね。
今、新型コロナウイルスの感染拡大防止でステイホームが叫ばれていますが、今まで買ったトミカとじっくり触れ合うチャンスかも知れませんね(^-^)

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