トミカミュージアム レースカー館
2020年04月02日
 
トミカミュージアム_レースカー館01

往年の懐かしいトミカをテーマ別に復刻した 「トミカミュージアムシリーズ」の第4弾「レースカー館」は2004年6月20日に発売されました。
テーマは「レースカー」という事ですから、サーキットでのレースや海外でのラリーで活躍した車両をモチーフにしたものとなっていました。
今回は基本的にオリジナルと同仕様の再現ですが、当時はラベルやシールだったものがタンポ 印刷になったり、最新の技術でディティールアップが図られていました。
全6種で当時の定価は各360円(税別)でした。
写真はそれぞれ左がトミカミュージアム、右が当時のトミカですが、元になった仕様を持っていないものは、異なったトミカで代用しています。

トミカミュージアム_レースカー館02

●M-19 サニー クーペ 1200GXレーシング

オリジナルは1976年1月〜1979年5月までラインアップされていました。
当時の通常品のカラーリングを再現したものとなっています。
シートカラーやボンネットの緑色のラインの前端、ゼッケンの色などが異なっていますが、往年の雰囲気は良く再現されていました。

ところで、山吹ボディに緑ラインのゼッケン15番のサニーですが、色々調べましたが実在の車両かどかは判りませんでした。

トミカミュージアム_レースカー館03

●M-20 スカイラインH・T2000GT-R レーシング

オリジナルは1975年11月〜1980年7月までラインアップされていました。
当時の通常品のファーストカラーを再現したものとなっています。
サイドのゼッケンがシールからタンポ印刷になっていたりと若干の仕様変更を施しています。
比較写真はあいにくオリジナルの1stカラーを持ち合わせていないので、アイアイアドカンパニーの特注品に登場願いました。

ゼッケン6の赤いストライプのハコスカと言えば、1971年の日本グランプリTS-bクラスで、長谷見昌弘選手のゼッケン8の緑のストライプのハコスカと 熾烈なトップ争いを繰り広げ、僅か鼻の差でウイナーに輝いた高橋国光選手のドライブしたマシンで有名ですね。
ところで、トミカミュージアムの箱の表記が「2000RT-Rレーシング」になっているのはご愛嬌(笑)

トミカミュージアム_レースカー館04

●M-21 三菱ランサーターボ

オリジナルは1982年7月〜1987年8月までラインアップされていました。
当時の通常品のファーストカラーを再現したものとなっています。
ゼッケンが黒色になっていたりAピラーもオレンジ色に塗られていたりと微妙に仕上げが異なっていました。

オ レンジストライプのゼッケン7番は、1982年8月にフィンランドで開催された1000湖ラリーで総合3位に輝いたマシンです。当時4WDのアウディクワ トロが圧倒的な早さを見せつけていましたが、2WDのランサーが3位に食い込んだのは快挙でした。1982年シーズンのランサーのカラーリングを纏ったト ミカが発売された翌月にこの快挙が達成されたと思うと、トミカの発売はなかなかタイムリーでしたね。


トミカミュージアム_レースカー館05

●M-22 Honda F-1

オリジナルは1974年6月〜1978年4月までラインアップされていました。
当時の通常品の初期カラーを再現したものとなっています。
日の丸がシールからタンポ印刷に変わっていたり、風防が水色から透明に変わっていたり、エンジンが黒色になっていたりと変更点が見られます。

実車は1968年のF1世界選手権参戦用に開発されたRA302型ですが、F1史上無謀とも思える空冷V8エンジンを積むこのマシンは、全く戦績を残すことができませんでした。当時なぜこのマシンがトミカ化されたのか謎ですね。


トミカミュージアム_レースカー館06

●M-23 マツダ サバンナGT レーシング

オリジナルは1978年1月〜1980年2月までラインアップされていました。
当時の通常品のカラーを再現したものとなっています。
フロントグリルに色が異なっていたり、ボンネットのゼッケンや青いラインがシールからタンポ印刷に変わっていたり、サイドの文字が赤色から黒色に変わって いたりと、各所に仕様変更が見られます。

白色ボディのゼッケン7番は、当時マツダオート東京が中心となって設立された「マツダスポーツカークラブ」のいわばワークスカラーとも言えるカラーリング で、1975年12月に富士スピードウェイで開催された「富士ツーリストトロフィーレース」で寺田陽次朗選手・河野譲選手がドライブしたウイナーマシンです。


トミカミュージアム_レースカー館07

●M-24 Honda シビックGL ラリータイプ

オリジナルは1977年10月〜1980年までラインアップされていました。
当時の通常品のカラーを再現したものとなっています。
ボンネットとサイドのゼッケンやストライプのデザインが変わっているうえ、シールからタンポ印刷に変更されています。ルーフラックの色合いも異なっていま す。
白色ボディのゼッケン2番のラリカーですが、色々調べましたが、どういった車両なのか判りませんでした。モデルとなる実車が存在するのか、それとも架空の 車両なのか?


箱番号 品番 商 品 名 オリジナル販売期間
M-19 15-2-30 サニークーペ
1200GX レーシング
1976.1〜1979.5
M-20 21-2-176 スカイラインH・T
2000GT-Rレーシング
1975.11〜1980.7
M-21 38-4-14 三菱ランサー ターボ 1982.7〜1987.8
M-22 73-1-未 Honda F-1 1974.6〜1978.4
M-23 80-2-未 マツダ サバンナGT レーシング 1978.1〜1980.2
M-24 83-2-未 Honda シビックGL ラリータイプ 1977.10〜1980

トミカミュージアム第3弾のスーパーカー館が発売されたのが2003年11月20日でしたから、実に7ヶ月ぶりの第4弾となりました。
第3弾に続いてのスポーツカー系となり、この手の車が好きなコレクターには嬉しい企画となりました。
全て特注では復刻されている車種でしたが、360円で気軽に買えるのは朗報でした。
個人的にはラリーカーでもランサーターボは歓迎ですが、シビックのラリータイプはちょっと違うような気がしています。
今回はトヨタ車が入っていないので、どうせなら復刻の無いセリカターボとか童夢セリカターボとかだったら萌えたんですけどね(笑)
復刻出来ない大人の事情が有るんでしょうね…


トップに戻る