ふるさとシリーズ
2019年09月26日

トミカふるさとシリーズ01

1977年3月、ギフトセット「トミカふるさとシリーズ」が発売されました。
田舎ののどかな風景を思い起こさせるような詰め合わせ内容となっています。
ふるさと号(ダイナ保冷車)のラベルには
藁蓑(わらみの)の着た子供と山が描かれていますので、冬の寒さが厳しい地方でしょうか。後ろの山は磐梯山にも似ているので、福島県あたりの農村地帯をイメージしたセットなのかも知れませんね。
この時代のギフトセットは「〇〇シリーズ」と言う名前が多いのも面白いですね。
何度か再生産が有ったようで、リストにはG-17とG-68の2種類が掲載されています。当時の定価は960円でした。

トミカふるさとシリーズ06
トミカふるさとシリーズ02

●いすゞ ボンネット タイプバス
流石に1977年には田舎でもボンネットバスが普通に走っていたとは思えませんが、このスタイルを見ると郷愁を誘いますね。
6-2 いすゞボンネットバスをベースに濃クリーム色とオレンジ色のツートンカラーとなっています。シート色に赤とオレンジの2種が有るようです。

トミカふるさとシリーズ03

●トヨタ ダイナ 保冷車
「ふるさと号」と名付けられたダイナの保冷車は何を運んでいるのでしょう?
農作物なのか食肉なのか、ふるさとの美味しい食材を都会に届けているのでしょうね。
38-2 トヨタ ダイナ 保冷車をベースに、グリーン色ボディに白色コンテナを載せ、コンテナの左右には「ふるさと号」のラベルが貼られています。
ボディ色に濃淡が有るようです。

トミカふるさとシリーズ04

●トヨタ ダイナ ファームトラック
農場で牛や豚などを乗せるトラックでしょうが、この程度の柵で大丈夫なのか少し心配になります。農場内の短距離の移動用なのかも知れませんね。
50-2 トヨタ ダイナ ファームトラックをベースに、オレンジ色キャブ、黄色い柵の付いた荷台、茶色い牛が乗せられています。
荷台の柵には橙色のものが有るようです。

トミカふるさとシリーズ05

●クボタ トラクタ
近年のトラクターはスタイリッシュなデザインが主流になりましたが、この時代は運転席には屋根もなく、エンジンが剥き出しで、実用性重視の武骨なものが普通でした。田舎に行くとこんなトラクターが道路をゆっくり走っているのが日常の風景だったんでしょう。
92-1 クボタ トラクタをベースに、グリーンとレッドのツートンカラーとなっていますが、良く見るとエンジンとシートが同じ色ですね(笑) でも意外と違和感がないのが不思議です。
ハンドルの取り付け部分の形状に2種類有るようです。

トミカふるさとシリーズ07

品番 車 名ギフト
6-2-4いすゞ ボンネット タイプバス
G-17
6-2-5G-68
38-2-3トヨタ ダイナ 保冷車G-17
38-2-7
38-2-10G-68
50-2-2トヨタ ダイナ ファームトラックG-17
50-2-4G-68
92-1-6クボタ トラクタG-17
92-1-10G-68

トミカの発売は1970年ですが、ギフトセットは5年後の1975年が初となります。今回の「ふるさとシリーズ」は初版が1977年でG-17と分類されていますから、ギフトセットとしては最初期の物となります。
何とも素朴な感じが漂う古き良き時代の日本を感じられるようなセットですね。

しかしながら、昨今の豚さん牛さん人気で、このセットもとてつもない相場になってしまいました。高級牛肉よりもトミカの方が高いなんて、牛さんもビックリですね(笑)


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