ジェイアール京都伊勢丹
2019年07月11日

JR京都伊勢丹特注トミカ01

平 安遷都1200年記念事業の一環として、1990年に設立されたJR西日本と伊勢丹(現:三越伊勢丹ホールディングス)の合弁会社「株式会社ジェイアール 西日本伊勢丹」が進めていたJR京都駅の改築工事は、1997年7月に4代目となる駅ビルが完成し駅部分の供用が始まりました。
同年9月11日には駅ビルに建設が進められていた「ジェイアール京都伊勢丹」がオープン、これによって京都駅ビルが全面開業の運びとなりました。
そんなジェイアール京都伊勢丹が4度に渡ってトミカを特注しています。

JR京都伊勢丹特注トミカ02

●京都市営バス ジェイアール京都伊勢丹開店7周年特別企画品
2004年9月11日発売
最初に出たのは京都市営バスのボンネットバスで、ジェイアール京都伊勢丹開店7周年を記念しての企画品でした。
6-2 いすゞボンネットバスをベースに、現行の京都市営バスと基本的に同じうぐいす色に緑色のラインをあしらったデザインで、ボンネットバスの時代から長年このデザインが使われている事が判ります。当時の定価は1000円(税別)で、販売数は7777台でした。
京都市営バスのボンネットバスと言えば、かつて京都に有ったミニカーショップ「ホッホラント」の特注品が有りますが、こちらは行先表示が無いなど細部に違いが見られます。

JR京都伊勢丹特注トミカ03

●京都市営バス ジェイアール京都伊勢丹開店8周年特別企画品
2005年9月11日発売
第2回目は京都市営バスのノンステップバスで、ジェイアール京都伊勢丹開店8周年を記念しての企画品でした。
93-5 三菱ふそうエアロスターをベースに、京都市交通局で初めて導入したノンステップバスの6420号車を再現したもののようです。今改めて見ると、結構細かい部分もタンポ印刷で際限されており、なかなかの拘りを感じる仕上がりです。
当時の定価は1000円(税別)で、販売数は8000台でした。

JR京都伊勢丹特注トミカ04

●ヤサカタクシー ジェイアール京都伊勢丹開店9周年特別企画品
2006年9月10日発売
第3回目はタクシーで、ジェイアール京都伊勢丹開店9周年を記念しての企画品でした。
115-1 トヨタ クラウン タクシーをベースに、京都市内で良く見掛ける臙脂色のヤサカタクシーを再現したものとなっていました。
シンボルマークにクローバーが使われている事から、地元では「三つ葉タクシー」として親しまれています。
この三つ葉は安全・快適・信頼を3枚の葉で表したもので、1974年から使われているのだそうです。
当時の定価は1000円(税別)で、販売数は9000台でした。
余談ですが、約1400台有る営業車の内、4台だけが四葉になっているんだそうです。流し専門でなかなか乗る事が出来な車両ですから、この四葉のタクシーに乗車すると記念乗車証が貰えるんだとか。
まさかトミカにも同じ割合で25台ほど四葉なんてないでしょうね(笑)

JR京都伊勢丹特注トミカ05

●西日本JRバス ジェイアール京都伊勢丹開店7周年特別企画品
2007年9月11日発売
第4回目は西日本JRバスで、ジェイアール京都伊勢丹開店10周年を記念しての企画品でした。
79-3 三菱ふそうワンマンバスをベースに、1992年式の三菱ふそうエアロスターを再現したもののようです。実車では後輪の後ろに有るリアドアを印刷で再現しているのは面白いですが、残念ながらホイールハウスに干渉しているなど、ちょっと無理が有りますね。
当時の定価は1000円(税別)で、販売数は調べて見ましたが判りませんでした。
7周年が7777台、8周年が8000台、9周年が9000台でしたから、10周年は10000台だったのかも知れませんね(笑)

品番 車名 ベース車名
6-2-72京都市営バスいすゞ ボンネットバス
93-5-未三菱ふそう エアロスター
115-1-未ヤサカタクシートヨタ クラウン タクシー
79-3-未西日本JRバス三菱ふそう ワンマンバス

京都のJR系百貨店が特注したトミカですが、最後の西日本JRバス以外はJRグループとは関係のない車両がセレクトされています。なかなか太っ腹な企画だったと言えますね(笑)
4年連続でリリースされたトミカでしたが、その後はパッタリと途絶えてしまいました。
かつては特注トミカと言えば百貨店が定番でしたが、今やその百貨店も勢いを失いつつあり、トミカの特注も殆ど無くなってしまったのでは残念ですね。

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