日野自動車
2015年12月03日

日野自動車特注トミカ01

通常のトミカとは別に、企業やミニカーショップなどが特別注文して製作される「特注トミカ」は、トミカ黎明期の1970年代前半から登場しています。
自動車メーカーも特注トミカを多数リリースしておりますが、一番最初は小松製作所のブルドーザーやフォークリフトでした。ただし、小松の特注品は基本的にトミカ自体は通常品と同じもので、箱だけが特製となっていました。

日野自動車も1972年の消防車からトミカのラインナップに常に登場しておりますが、こと特注トミカとなると意外なほど遅く、2006年が最初でした。

日野自動車特注トミカ02

●日野セレガ (通常品同等品・特製箱)

最初の特注品は2006年4月にトミカ101番にラインナップされたセレガの通常品を、特製箱に収めたものでした。
当時セレガでのバスツアーの参加者にプレゼントされたようですが、詳しい経緯は不明。
販売されたとの情報は無いので、恐らく非売品でしょう。
箱 は銀色で正面及び裏面の中央に日野自動車のマークが描かれている他、蓋の部分と下面に「HINO S'ELEGA」の文字が印刷されていました。残る上面には、9ヶ国語で「本製品は精密模型です。14歳未満のお子様には与えないで下さい。」との注意書 きが書かれていました。
製造メーカーや特注元、さらには「トミカ」の文字も一切見当たりません。
正確な登場時期は判りませんが、2006年に出た事は間違い有りません。

日野自動車特注トミカ03

●日野セレガ (カタログカラー オレンジ)

日野初の本格的な特注品は2008年1月発売のセレガでした。通常品のブルーもカタログカラーでしたが、特注品はオレンジ色のカタログカラーのモデル化でした。
ボディサイドの絵柄も、基本的には同じデザインですが、大きさが違うはか、下地が半円状に濃淡を付けるなど、かなり手間の掛かった仕上がりとなっていました。
箱は銀色で、裏面にはトミカロゴや販売元などが書かれていました。
定価は430円(税別)

日野自動車特注トミカ04

●日野デュトロ ハイブリッド

2011年7月にフルモデルチェンジした2代目デュトロのハイブリッドモデルが、バン仕様で日野自動車特注モデルとして、2012年4月に登場しました。
これに先立つ2012年2月に「日野デュトロ クレーン付トラック」がトミカ37番として通常品にラインナップしましたが、このキャブとシャーシーを使って荷台部分を新造するという、かなり本格的な特注モデルとなりました。
カラーも白と銀の2色が作られ、キャブも荷台もオールタンポで仕上げられていました。
箱もそれぞれ白と銀で、裏面にはトミカロゴや販売元などが書かれていました。
定価は白が600円(税別)、銀が650円(税別)と、何故か色におよって違っていまいした。

日野自動車特注トミカ05

●日野セレガ ハイブリッド

2012年10月には「セレガ ハイブリッド」の特注品が登場しました。
カタログカラーのモデル化で、パールホワイトのボディにオールタンポでデザインが再現されていまいした。
箱は白色で、裏面にはトミカロゴや販売元などが書かれていました。
定価は650円(税別)

日野自動車特注トミカ06

●日野セレガ (新カタログカラー)

2015年10月頃には、新しいカタログカラーのセレガの特注品が登場しました。
2014年から使われている新カタログカラーのモデル化で、薄オレンジメタリックボディにオールタンポでデザインが再現されていまいした。
箱は銀色で、裏面にはトミカロゴや販売元などが書かれていました。
定価は700円(税別)

品番 車 名 備考発売年定価(税別)
101-5-未
日野セレガ 通常品・特製箱2006年非売品
101-5-未日野セレガカタログカラー オレンジ2008年430円
SP-未-未日野デュトロハイブリッド バン仕様 白2012年600円
SP-未-未日野デュトロハイブリッド バン仕様 銀2012年650円
101-5-未日野セレガハイブリッド カタログカラー2012年650円
101-5-未日野セレガ新カタログカラー2015年700円

日野自動車の特注品は基本的に部品扱いなので、ディーラーの部品課で買う事が出来ます。ただし、発売の告知などは無いので、発売の情報をキャッチする事が重要になります。普通のトミカコレクターが日野のディーラーに行く機会は殆ど無いですからね(笑)

部品とはいえ、実車ユーザー向けのアクセサリーとしての色合いが強い商品でしょうから、これで儲ける必要が無いのでしょう。特注品としてはどれも格安な価格設定で、コレクターにとっても嬉しいですね(^-^)