新宿伊勢丹
2010年07月08日

1975年の新宿小田急百貨店を皮切りに、トミカを特注する百貨店があちこちに現れる事になりますが、大手百貨店の伊勢丹も1979年から何度か特注モデルを販売しています。

さて、今回ご紹介するのは新宿伊勢丹本店で1979年に販売された3台になります。
車種は何れも外国車シリーズからのチョイスで、F20-1 フォルクスワーゲン1200LSE、F40-1 ランボルギーニ・ミウラSV、F50-1 ランボルギーニ・カウンタックLP500Sの3台でした。

フォルクスワーゲンとミウラはSM.Mt[ちりめん(マット)]いう真空メッキの銀シボ塗装で、トミカでも大変珍しい仕上げのボディとなっていました。表面に小さな凸凹が無数に有ると言う実車では有り得ない塗装ですが、これが意外に美もしく高級感が有ります。
尚、フォルクスワーゲンはこの凸凹が細かく、ミウラは少し大粒になっているようです。
それにしても写真ではこの質感が伝わらないのが残念です。

一方、カウンタックはSM.Cuという真空銅メッキのカラーを纏っていました。カウンタック初のメッキボディとなるこのトミカ、スーパーカーブームは沈静化していた頃とは言え、子供達にも人気だった事が想像出来ますね。

その後、1980年には松戸伊勢丹が、1986年には伊勢丹グループで特注品が登場しました。
また、近年では関連会社であるジェイアール京都伊勢丹が特注したのは記憶に新しい所でしょう。

かつては百貨店業界が特注トミカでも牽引役的な役割を果たしていましたが、近年はその百貨店業界自体も業績の悪化が深刻となり、トミカの特注も殆ど聞かなくなってしまったのは寂しい限りですね。

品 番 車 名 カラー
F20-1-17 フォルクスワーゲン1200LSE SM.Mt
F40-1-7 ランボルギーニ・ミウラSV
F50-1-4 ランボルギーニ・カウンタックLP500S SM.Cu