関西電力
2010年04月22日

今週は関西電力が特注したトミカの話題です。

電力会社では東京電力が1980年代の終わり頃から積極的に特注モデルをリリースしていますが、その他の電力会社の特注モデルは意外にも無かったようで、2006年の関西電力が初めてになります。

最初に出たのは2006年夏頃の「緊急車(小型ライトバン)」と「高所作業車」の2種類でした。
緊急車は97-5 トヨタ プロボックスをベースに、ルーフに丸型ワイド2灯式パトライトが取り付けられていました。
高所作業車は70-4 いすゞ エルフ 高所作業車のシャーシーに38-5 いすゞ エルフ スカイマスターの荷台部分を移植したもので、通常品には無い仕様となっていました。これは2004年7月に登場した「高速道路メンテナンス中」セットのいすゞ エルフ 高所作業車(バケットタイプ)で登場したものと同じ仕様で、SP-27と分類されています。

当初は「オール電化」のイベントなどで配布されたようで、非常に入手が難しいものでした。その後も関西電力のアンケートプレゼントなど色々な形で配布されたようでしたが、入手が難しいのには変わり無い状況でした。

状況が一変するのは2008年に入てからでした。関西電力の子会社である「かんでんエルハート」が1台各1,000円で通販を始めたからです。これで一気に買いやすくなりました。しかしながら当初の配布品とは仕様に違いが有る事が発覚!

配布品には「ひろがってるね。オール電化」のラベルが両車ともドア部分に貼られていました。箱正面のトミカの写真にもこのラベルが写っています。さらに、箱の下部にも印刷されていました。
しかし、通販の物はこのラベルが無い仕様で、箱の写真や箱の下部にも有りません。
箱もわざわざ仕様を変えていますから、完全なる仕様変更と見て間違いないでしょう。

この2台は現在も「かんでんエルハートショップ」で通販されていますが、何故か1台各1,500円に値上がりしています。2台セットは少し安い2,800円。
また、黒部ダム(富山県)の売店でも1台各1,000円で販売されていましたが、現在も有るかは不明です。通販より安いですが黒部ダムまで出掛けるのは大変ですね(笑)

ところで、通販仕様の「緊急車(小型ライトバン)」ですが、2007年12月に通常品23-7「トヨタ プロボックス 自主防災パトロールカー」がデビューしておりますので、本来ならこちらに分類した方が良さそうですが、初期モデルが97-5として分類しておりますので、やはり97-5と分類するのが良さそうですね。

そして、一番新しいのが2010年4月に登場した「電気自動車」です。117-4 三菱iをベースに関西電力所有の電気自動車「三菱i-MiEV」を再現したもので、1台1,500円とちょっと高めの価格ですが、とても良い仕上がりと言えましょう。こちらも「かんでんエルハートショップ」で販売されています。

2010年4月17日に117-5 三菱i-MiEVが通常品でデビューしています。関西電力特注モデルは、これに先駆けてデビューしてますので、先代の117-4の派生モデルとすべきだと思いますが、ボディはi-MiEV仕様に手直しされたもの、裏板はi-MiEV仕様ではない旧来のものが使用されているなど、過渡的な仕様となっています。

品 番 車  名 ベース 車 名
97-5-未 関西電力 緊急車
 (小型ライトバン)
トヨタ プロボックス 初版
ラベル付き
SP-27-未 関西電力 高所作業車 いすゞエルフ高所作業車
 (バケットタイプ)
初版
ラベル付き
97-5-未 関西電力 緊急車
 (小型ライトバン)
トヨタ プロボックス 再版
ラベル無し
SP-27-未 関西電力 高所作業車 いすゞエルフ高所作業車
 (バケットタイプ)
再版
ラベル無し
117-4-未 関西電力 電気自動車 三菱i i-MiEV仕様