解 説
トミーは株式会社組織としては、昭和28(1953)年に三陽工業株式会社を設立。昭和34(1959)年には販売部門が富山商事株式会社として独立し、三陽工業は製造部門となります。
昭和38(1963)年には三陽工業株式会社がトミー工業株式会社へ、富山商事株式会社が株式会社トミーへとそれぞれ商号変更。
平成元(1989)年にこの2社が合併して株式会社トミーとなり、製造販売を一貫して行う体制になります。
株式会社組織でありましたが、長らく株式の公開はしていませんでした。平成2(1990)年に株式店頭公開を目指すプロジェクト「P70」が発足。創業70周年の平成6(1994)年2月の株式店頭公開を目指しますが、おりしもバブル崩壊のあおりで、全ての店頭登録が凍結され、再開後も登録企業数が大幅に制限されてしまいます。そんな中、トミーも業績が悪化して平成6(1994)年の店頭公開を断念せざるを得ないと言う事態に陥りました。
再度の株式店頭公開に向けての準備は平成8(1996)年9月に結成された「WIN-21プロジェクト」によって進められました。ちょうどその直後に店頭公開基準の緩和もあり、プロジェクト開始から1年後の平成9(1997)年9月16日に念願の店頭公開を果たしました。
その後、平成11(1999)年3月15日には東証二部上場、平成12(2000)年3月1日には東証一部上場を果たしています。
現在は平成18(2006)年3月1日に株式会社タカラと合併して、株式会社タカラトミーとなっているのは周知の通りです。
※参考資料:トミー75年史 真の国際優良企業を目指して(株式会社トミー 平成12年7月発行)
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