ギフトセットいまむかし
2009年08月20日

トミカを語る上で欠かせないのがギフトセット。テーマに沿った数台を
詰め合わせにしたもので、とても楽しいセットが沢山有りますね。

そんなギフトセットですが、一番最初に登場したのが「トミカの町空港セット」
でした。1975年7月に発売されたこのセットの当時の定価は1,600円。
1974年頃に発売されたスカイトミカ「ロッキードL1011トライスター」を核に、
5台の空港車両がセットされ、たちまち人気となった商品です。このスカイ
トミカですが、実はトミーの製品ではなく、香港のリーントーイ社の製品を
スカイトミカ名で売ったもので、機体の裏にもtomicaの刻印は有りません。


詰め合わせのトミカは飛行機牽引車、タラップカー、コンテナ車、コンテナ牽引車、
送迎バスの5種です。どれもが単品で出ているトミカの仕様違いで、全て全日空の
仕様となっていました。流石に単品販売の車種だけあって作りもしっかりしています。

その後も空港系のギフトセットは人気が高く、いつの時代もラインナップされて
来ましたが、8月には最新の「ジャンボエアポートセット3(ANA)」出ています。
ボーイング747-400を核に3種4台の詰め合わせとなっていますが、3種とは
ちょっと寂しいですね。流石に仕上がりは現代の技術水準の高さを物語っていますが、
トーイングトラクターやコンテナ車も作りが安っぽく見えるのは私だけでしょうか?
ジャンボ牽引車は34年の時を経ても未だ現役で、最新ギフトの一員とはビックリですね。
因に現在のボーイング747はtomicaの刻印が入っており、歴としたトミカの一員です。

トライスターとジャンボをくらべると、車輪の付き方など非常に良く似ています。
トミーは当時のリーントーイ社の技術をしっかりものにしていたんですね(^^)
また、大きさはかなり違いますが、実際もこの程度の差が有ったと思われます。
どちらにも縮尺表示は有りませんが、だいたい1/400程度ではないでしょうか。

最初の空港セットが発売された1975年頃と言えば、航空機で旅行するのはまだまだ
贅沢な時代で、子供たちも憧れの的ではなかったでしょうか。それに比べて
現代は航空機も憧れから単なる移動の手段に代わりつつあるのかも知れませんね。