スーパートミカダッシュ
2009年03月19日

1977年、トミカファミリーに加わった走るトミカ「トミカダッシュ」。
ダイキャスト製ボディにエキストラモーターと呼ばれる
プルバックタイプのゼンマイで高速走行が楽しめました。
チョロQよりも先に、同じ様な機構を実現していた事になります。
ボディはややずんぐりしていましたが、ホットロッド調の
迫力満点のデザインで、全4車種のレーシングマシンを揃えていました。

翌1978年には、片側2輪走行や後輪2輪走行のスタントアクションを
追加して、今回ご紹介する「スーパートミカダッシュ」へと進化します。

新しいスタント走行アクションは、裏板に新たに設けられたスタントレバー
によって実現されましたが、実際にはこのレバーの抵抗が大きく、
よほど滑りの良い床などでないと、直ぐに止まってしまい、残念ながら思った
ようなアクション走行は難しいと言う結果に終わってしまったようです。

このような事が影響したかは判りませんが、あまり人気が無かったようで、
同年新たに登場した「パワートミカ」と入れ替わるように廃版になっています。
同じような機構のチョロQが長年人気を保ち続けているのと対照的に、
トミカダッシュ、スーパートミカダッシュ共に、非常に短命で終わっています。

このシリーズは短命だったせいか、資料も非常に乏しく、1978年版のトミカ
カタログに記載が有る程度で、その他でもあまり見掛ける事が有りません。

ラインナップは8車種9種類に今回ご紹介のスタントキャリア付属を加えて10種類
だったようです。さらにコースセットなどの周辺玩具も数種類発売されていました。

なかなか面白そうなのですが、やはり手転がしが永遠の人気なのでしょかね(^▽^)/

※トミカダッシュ等の発売年代は、株式会社トミー発行「トミー75年史」より