大分ホーバーフェリー
2008年08月21日

1971年に大分空港が大分市内から安岐町(現国東市)へ移転したのに伴って、
大分ホーバーフェリーが開業しました。大分市から陸路では別府湾に沿って
大きく迂回しなければならないのに対して、海路では直線的に結ぶ事ができ
るので、およそ29kmの航路を約24分で結ぶ画期的な乗り物でした。

トミカでは、1975年3月にこの大分のホーバークラフトと同型のモデルが
93-1「三井造船ホーバークラフトMV-PP5」としてレギュラートミカ
の仲間入りを果たしています。その後1980年まで販売されていましたが、
1979年7月には、大分ホーバーフェリーの1号船である「ほびー1号」を
再現したトミカが、大分ホーバーフェリーの特注で製作されました。
これはおそらくフェリーターミナルや空港でおみやげ品として
販売されていたと思われます。その後、80年代にも再度特注してますが、
こちらは若干仕様が異なったバリエーションモデルとなっています。

写真は84年頃の大分ホーバーフェリーのパンフレットですが、これによると
このMV-PP5型は全長16m、定員51名と案外と小さな船だったようです。
しかし最高時速は100kmと海上交通としては相当高速だった事が判ります。
まさに「海のジェット」というコピーがぴったりですね(^○^)

因にこの「ほびー1号」は1971年に就航、1983年に船体延長の改造を
受けて定員75名のMV-PP5-mk2となっています。そして20年間に渡る
活躍の末、1991年に廃船になり解体されています。現在は後継のMV-
PP10型が4隻就航していますが、国内で現存するホーバークラフトは、
大分ホーバーフェリーのこの4隻のみとなってしまったようです。

品 番 車 名 窓枠 プロペラ
93-1-4(初版) 三井造船ホーバークラフトMV-PP5
93-1-9(再版) オレンジ 暗赤