非売品と限定品
2008年03月27日


大阪の近鉄百貨店阿倍野店の創業70周年を記念して、2008年2月8日より
12日までの5日間に渡り、近鉄モーターショー2008が開催されました。
このイベントはトヨタのコンセプトカーやF1カーや往年の名車
トヨタ2000GTの展示の他、京商のミニカーやラジコンが販売されました。

京商のミニカーなどはネット通販で先行予約販売されましたが、
お買い上げ特典として非売品のトミカ(トヨタ2000GT)が貰えました。
また、イベント会場で5,000円以上お買い上げで同じトミカが貰えました。

さて、このトヨタ2000GTですが、後期型の実車に採用された
「トワイライトターコイズメタリック」と言うカラーリングで、
この色の実車に乗られている方の監修を受けて製作されています。
「当初は単色で製作する予定でしたが、せっかく造るのだから、
コスト高にはなりますが、多色にしました。」とは担当者の弁です。
その甲斐あってか、リミテッドに近い、非常に秀逸な仕上がりですね。
惜しむらくは金型が後期型ではなく、前期型である事です。

このトミカ、当初は先着でプレゼントする予定であったと言います。
しかし無条件に先着で配布すると大変な混雑になるのではと考え、
お買上げプレゼントに変更したという経緯があったようです。

ところが、この非売品トミカが近鉄モーターショー翌日から一部のミニカー
ショップで非売品の文字の上に「限定品」のシールを貼り販売されました。
この経緯について、現在の特注最低ロットは3,000台とも6,000台とも
言われますが、近鉄百貨店の必要台数が約1,000台だったのです。
実際タカラトミーとも交渉を重ねたそうですが、やはり1,000台では
受注出来ないとの事だったと言います。しかし、近鉄の担当者は
なんとかこのトミカを実現させるべく、必要数以外を近鉄イベント終了後に
ミニカーショップで販売することで、製作に漕ぎ着ける事が出来ました。

しかし、当初の非売品と書いた上に限定品のシールを貼った事は、
コレクターには不評でした。一部では近鉄に対する不信感も聞こえました。
これには「当初から限定品とすべきであった」と近鉄担当者も
大いに反省していました。今回を良い教訓に、近鉄さんには魅力的な
特注品をまた作って欲しいものですね。期待してますよ(^○^)