オートパーキングは1976年に発売になっていますが、78年頃に駐車スペースの
背面に背景を追加するなど若干の改良を加えてニューオートパーキングと
なっています。その後79年にカタログ落ちして絶版。当時の定価は3.600円。

このパーキングの特徴は電動エレベーターが上下左右、さらに斜にも自由に
動くという、当時としては画期的な構造につきます。見ているだけで楽しく
なってしまうような動きで、とても30年も前の製品とは思えません。

写真はパッケージを再現した物ですが、今から思えば涎の出そうな
トミカがぎっしり駐車していますね(笑)　遊び方は簡単！　スイッチ操作で
好きな場所にエレベーターを移動。エレベーターの手前のツマミを手動で
持ち上げて、トミカを出し入れします。単純なだけに確実に駐車出来ます。
1階左側はガソリンスタンドのようで、給油遊びも出来るようになっています。

実はこのパーキングには前身が有って、それはトミカ発売以前にまで遡ります。
時は1969年、ミニカーワールドシリーズの一員として発売されました。
「パーキングタワーNo.2」と言う商品で、エレベーターの動きは
オートパーキングと同様でした。当時のトミーはプラスチック成型技術が
非常に高く、海外の小スケールミニカー向けにこういった商品を輸出して
いましたが、トミカの発売に先行する形で国内にも投入されました。
当時のパッケージは海外版に日本語のシールを貼ったものが多かったよう
なので、外国製品の輸入かと思われがちですが、れっきとしたトミー製品です。

40年近くも前にデパートで「パーキングタワーNo.2」を見た私は、
子供心にも欲しくてたまりませんでした。当時の価格は2,500円。
結局買える筈も有りませんでしたが、30年以上の年月を経て、その楽しい
動きを再現した「オートパーキング」が私の元にやって来たのでした(^^)ニコ