札幌テルメ
2018年11月29日

札幌テルメ特注トミカ01

札幌テルメはかつてJR札幌駅から北に11km程の札幌市北区東茨戸に有った大型レジャー施設です。
この場所は1986年まで茨戸園という遊園地が有りましたが、その跡地に1988年、プールや温泉を備えた大型レジャー施設「札幌テルメ」が開業しました。
時代はまさにバブル景気の真っただ中、たいへん豪華な施設だったようです。
そんな「札幌テルメ」がトミカを特注していました。


札幌テルメ特注トミカ02

ベー スは1988年10月に登場した「41-4 いすゞ スーパーハイデッカーバス」ですが、故 金江利弘氏の資料「ATTER ALL TOMICA COLLECTION」によると、テルメ特注品の入手が1988年11月となっていますので、通常品とほぼ同時に登場したのではないかと思われます。
販売目的で製作された正規特注品で、恐らく売店などでお土産品として販売されていたのでしょう。
ボディ色は通常品のはとバスと同じ黄色(私の個体は通常品より若干明るめ)ですが、ルーフは
通常品と異なり黄色の成型色となっていました。
ボディサイドには「札幌テルメエクスプレス」の文字やマークがタンポ印刷されていました。


札幌テルメ特注トミカ03

また、シールが添付されており、ルーフとボディ前後に貼りつけて仕上げるようになっていました。
※写真の右のシールはオマケのシールと思われます。

バスのデザインは、当時JR札幌駅北口や札幌市営地下鉄麻生駅と札幌テルメ間を結ぶ無料シャトルバスを模したもののようですが、実際のバスとはデザインが異なっていたようです。
箱は通常箱にシールを貼った仕様となっていました。当時の定価は不明。


品番 品 名
41-4-2 いすゞ スーパーハイデッカーバススモーク

その後、1993年にはホテルを開業してテコ入れするも、札幌テルメの経営は思わしくなく、メインバンクの北海道拓殖銀行の破綻などもあり、1988年に破産宣告を受けて施設を閉鎖、バブリーな大型レジャー施設も10年という短い歴史に幕を降ろしました。
※現在は経営が変わり「シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ」として営業しています。