日本ガス協会
2018年04月19日

日本ガス協会特注トミカ01

日本ガス協会は都市ガス事業の健全な発達を図るとともに、天然ガスの普及拡大、エネルギーの安定供給と保安の確保、環境問題への対応を通じて社会的貢献を果たすことを目的とする、都市ガス事業者の団体です。
その日本ガス協会が1999年にトミカを特注しておりました。トミカとは縁の無い団体にも思えますが、天然ガス自動車の普及促進にも力を入れており、自動車業界とも関係が深いのです。

日本ガス協会特注トミカ02

トミカは2000年10月17日〜19日にパシフィコ横浜で開催されたNGV2000(第7回国際天然ガス自動車会議)の宣伝告知の為に作られました。
イベント前年の1999年に作られたようで、お台場で開催されたガスのイベントなどで配られたようです。しかしながらどんなイベントだったのか等の詳細は、調べて見ましたが判りませんでした。
車種は47-4 三菱キャンター清掃車と79-3 三菱ふそうワンマンバスで、どちらも製造はユーメイト、企画は東京ガス100%出資の子会社で主に広告などを手掛ける株式会社アーバンコミュニケーションズ(現:東京ガスコミュニケーションズ株式会社)となっています。
東京ガスは近年では1998年にトミカの特注を手掛けておりましたので、日本ガス協会が
特注トミカのノウハウを持っている東京ガスに依頼しての企画だったと思われます。

●三菱キャンター清掃車
キャンターは通常品の荷台に天然ガス自動車のマークと白色文字をタンポ印刷したものでしたが、実は通常品の「清掃事業」文字の上に荷台と同色の紺色を塗り、その上にマークと文字をタンポ印刷したものとなっています。
良く見ると、下地に元々の
「清掃事業」の文字が凸状に確認する事が出来ます。
この当時、東京都でもCNG(圧縮天然ガス)清掃車が導入されていたようですが、トミカでは実車とは異なる古いキャンターの清掃車での再現となりました。

●三菱ふそうワンマンバス
ワンマンバスは通常品の都営バス仕様の左右側面に天然ガス自動車のマークと白色文字を追加した仕様でした。
都営バスでは1995年からCNG(圧縮天然ガス)バスを導入しておりましたが、実車はいすゞと日産ディーゼルだったようで、三菱ふそうは存在しなかったようです。
この当時のトミカの路線バスは三菱ふそうしかラインナップされておらず、実車とは異なりますが、このバスが起用されたようです。

品番 ベース車名 仕 様
47-4-26
三菱キャンター清掃車 天然ガス自動車
79-3-未 三菱ふそうワンマンバス

箱に2000年10月の国際天然ガス自動車会議の日程が印刷されている事から、このイベントで配布されたのかと思っていましたが、実は前年の1999年に配布されたものでした。
それにしても告知の為にトミカを特注して配布するなんて太っ腹ですね!
それだけ天然ガス自動車の普及促進に力を入れていたという事なんでしょうね。