初期のイオン特注品
2018年03月08日

初期のイオン特注トミカ01

定期的に特注トミカを発売している大手スーパーのイオンですが、特注トミカの歴史は古く、2000年まで遡ります。
当初は現在と異なり、「〇〇シリーズ」という物ではなく、単発的に特注トミカをリリースしていました。
今回は特注シリーズ化以前のイオン特注品にスポットを当てて見たいと思います。

初期のイオン特注トミカ02

イオンの記念すべき特注第1弾は、2000年12月16日に発売されました。
●JUSCO オリジナル トラック

イオン初の特注品は、当時CMなどに登場していた熊のオリジナルキャラクター「ハーティーとマーティー」をデザインした
三菱ふそう スーパーグレートでした。
ラベルが同梱されており、ルーフのバイザーとフロントウインドウに貼り付けるようになっていました。
当時の定価は500円(税別)でした。

初期のイオン特注トミカ03

2001年7月頃発売
●ジャスコ配送車
●ミニストップ配送車


次に出たのは98-3 いすゞ エルフ パネルトラックをベースにした、ジャスコとミニストップの配送トラックでした。
ミニストップは同デザインの実車が有りますが、ジャスコは実車が有るかは不明。
当時の定価は各500円(税別)でした。

初期のイオン特注トミカ04

2001年8月頃発売
●イオン配送車
●イオン営業車

続いて
98-3 いすゞ エルフ パネルトラックをベースにしたイオンの配送トラックと、34-3 ホンダシビックカントリーをベースにしたイオンの営業車が登場しました。
トラックは実車が有るか不明、営業車は何故2001年にシビックカントリーなのか判りませんが、実車は無いでしょうね(笑)
シビックの箱には誤植が有りまして、当初の箱には「後部ドア開閉」と書かれていますが、実際に開閉するのは左右のフロントドアでした。
後にラベルが貼られてスーパースピード」のみの表記に変わりましたが、本来であれば「左右ドア開閉」としなければならなかったと思うのですが…
更に、スケール表示が1/78となっていますが、シビックカントリーは1/59ですから、これも誤植ですね。
更に更に、裏面の生産国表示が「MADE IN CHINA」となっていましたが、中身のトミカは日本製でした。
誤植だらけの箱となってしまった「イオン営業車」、担当者は寝ぼけてたんですかね(笑)
当時の定価は各500円(税別)でした。

初期のイオン特注トミカ05

2003年1月1日発売
●ジャスコシャトルバス
●ジャスコボンネットバス

少し間が空きましたが、次に出たのはジャスコのシャトルバスとボンネットバスでした。
元旦発売はイトーヨーカドーもアピタも2004年が最初でしたから、2003年のイオンが元祖と言う事になります。
シャトルバスは79-3 三菱ふそう ワンマンバスをベースにした無料シャトルバスの再現ですが、同じようなデザインの実車が有るようです。
一方、ボンネットバスは6-2 いすゞ ボンネット タイプバスをベースにしていますが、こちらは流石に実車は無いようです。
定価は各500円(税別)でした。

初期のイオン特注トミカ06

2003年4月頃発売
●日野はしご付消防車(モリタ・スーパージャイロラダー)

続いて108-4 日野はしご付消防車(モリタ・スーパージャイロラダー)をベースにしたメタリックレッド塗装の消防車が登場しました。色からして架空の車両でしょうね。
両サイドには「特別救助隊」の文字が金色タンポ印刷されていました。
こちらはトミカワールド商品の「イオン特注トミカDXパーキングケース」に付属していたもので、
単品では販売されておりません。
因みに、通常のパーキングケースは2段引き出し式でしたが、こちらは3段引き出し式でした。
DXパーキングケースの当時の定価は不明。

初期のイオン特注トミカ07

この後、2003年8月よりイオンカラーシリーズが登場する事になりますが、今回は2004年2月頃に発売されたショッピングセンターバスをご紹介しておきます。
●ショッピング センターバス


イオン特注シリーズ化の合間にいすゞスーパーハイデッカーバスをベースにしたショッピングセンターバスが登場しました。
オリジナルキャラクター「ハーティーとマーティー」が久々に登場!
こちらはイオン九州の特注品で、地域限定商品となっていたようです。
オールラベル仕上げとお手軽な仕様となっていましたが、当時の定価は800円(税別)とお高めの設定。全国販売じゃないので、特注数が少なかったのでコストが嵩んだのかも知れませんね。

品番商品名ベース車名
7-4-43
JUSCO オリジナル トラック三菱ふそう スーパーグレート
98-3‐未ジャスコ配送車いすゞ エルフ パネルトラック
98-3‐未ミニストップ配送車
98-3‐未イオン配送車
34-3-18
イオン営業車ホンダ シビック カントリー
79-3-未ジャスコ シャトルバス三菱ふそう ワンマンバス
6-2-61ジャスコ ボンネットバスいすゞ ボンネット タイプバス
108-4-未日野はしご付消防車日野はしご付消防車
(モリタ・スーパー
ジャイロラダー)
41-4-62
ショッピングセンターバスいすゞ スーパーハイデッカーバス

初期のイオン特注品は、トラックやバスなどの働く車ばかりでした。シビックカントリーも商用ライトバンを再現したものと思われるので、純粋な乗用車は1台もなかった事になります。
やはりスーパーと言えば配送トラックあたりが一番イメージしやすいのでしょうね。
イオンもここから始まって、連綿と特注を続けており、今やチューニングカーまでも手掛けるようになったのは、2000年からの試行錯誤が有ったからこそなのではないでしょうか。
イトーヨーカドー特注は勢いを失い、アピタはトヨタ2000GTオンリー、イオンにはこれからも面白い企画で楽しませて欲しいものですね(^-^)