小樽ロマン号
2017年08月31日

小樽ロマン号01

小樽ロマン号は1988年から1996年まで北海道中央バスが運行していた観光路線バスです。
雪の時期を除く4月〜10月にかけて運行され、小樽駅を起点に小樽の名所を30分〜40分程度で周遊、途中での乗降が出来るので、普通の路線バスのような運行形態をとっていました。
通常期は1日10便、繁忙期は1日12便の運行でした。

そんな小樽ロマン号がトミカになって、2度に渡って発売されています。
シンゴ・トイス(Shingo★Toys)特注となっておりますが、どこのお店なのか等の詳細は不明。

小樽ロマン号02

●ファーストモデル(逆文字)

トミカは小樽ロマン号の運行開始から1年程経った1989年の4月頃に発売されたようです。
左右両サイドのみラベル仕上げでしたが、その他はタンポ仕上げとなっていました。
ルーフの「小樽 ロマン号」の文字が車体後部から前方に向かってタンポ印刷されていますが、これは実車とは逆方向になっていました。
箱はオリジナルの特性箱で、実車の写真が印刷されていました。
当時の定価は550円でした。

実車はいすゞBXD30(1966年式)なのでトミカとは異なりますが、雰囲気は良く再現されているのではないでしょか。

小樽ロマン号03

●セカンドモデル(逆文字)

セカンドモデルは基本的にはファーストモデルと同仕様でしたが、ルーフのタンポ印刷が正規の方向に修正されていました。
1991年12月頃に発売され、当時の定価は550円でした。

品 番 車 名 仕様
6-2-15いすゞ ボンネットバス小樽ロマン号 ルーフ文字逆方向
6-2-18小樽ロマン号 ルーフ文字順方向

小樽ロマン号は、トミカのボンネットバスの特注品としては1986年の小田急4種に続いて2度目でした。
次の特注はホテルかずら橋ですが、1997年まで待たなければなりませんでした。
その後は空前のボンネットバス特注ブームとなり、1997年〜2007年までに実に50種類近い特注品が作られています。
2007年のアピタ・ユニー特注を最後に、ボンネットバスの新製品は姿を消す事になりますが、金型の消耗もかなり進んでいたんでしょうね。
現在は新規金型でボンネットバスが再登場していますが、新しい物が出れば出たで、旧金型が貴重になるってのもコレクター心理の面白い所ですね(笑)