トイズドリームプロジェクト
こだわりパトカーコレクション
2017年05月25日

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1a

「トイズドリームプロジェクト」は遊び心溢れる「夢の商品」をメーカーの垣根を越えて作ろうと いうコンセプトのもと、株式会社トイカードが2002年9月に始動したプロジェクトです。
トミカ関連では「トミカ＆チョロQセット」が多数リリースされる事になりましたが、2007年9月発売分からはテーマに沿ったトミカを6種類発売するとい う形態になりました。
当初の「メーカーの垣根を越えて…」というコンセプトとは違った方向ですが、なっかなか凝った仕上げは、担当者の拘りを感じる出来栄えでした。
今回は第27弾＜こだわりパトカーコレクション＞を見ていきましょう。

＜こだわりパトカーコレクション＞は2009年4月24日に発売されました。
全6種で定価は各500円(税別)。単品で買うことが出来ました。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1b

●スバル レガシィー 交通覆面パトロールカー

11-3 スバル レガシィーをベースに、警視庁の暴走族対策用覆面パトカーをモデル化。
ルーフに2個の着脱式パトライト、左右側面に各2個とリアに4個のLED警光灯をタンポ印刷で再現。
サンルーフから交通機動隊員が身を乗り出してビデオ撮影をしたり、逃走する暴走車両にペイントボール用ガス銃でペイント弾を発射して車両に証拠を付けると いうような任務にあたります。
実車のパトライトはサンルーフの前方に装着されますが、トミカではサンルーフ前方の隙間が小さいために装着する事が出来ず、サンルーフ後方への装着となっ てしまったようです。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1c

●トヨタ アルファード 捜査用覆面パトロールカー

78-8 トヨタ アルファードをベースに、ルーフ前部に着脱式のパトライトを装備。配線をタンポで再現している所は芸が細かいですね。更に、ルーフ後部にはアンテナをタン ポで再現されていますが、こちらはちょっと平面的なのでリアリティに欠けるのが残念です。モデルになった実車が有るかは不明。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1d

●トヨタ ランドクルーザー 事故処理車

5-5 トヨタ ランドクルーザーをベースに、警視庁高速道路交通警察隊の事故処理車をモデル化。
ルーフ前部にサーチライト、後部に電光掲示板、その上にはパトライトを装備。
電光掲示板で後続の車両に事故などの情報を提供する「誘導標識車」の役割も担う車両です。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1e

●交通鑑識車

13-7 レスキュー工作車をベースに、警視庁の交通鑑識車に仕立てたものです。
実際にはもっと小型のトラックをベースに用いる事が多く、ダブルキャブの荷台にシャッター付きの装備庫を備え、荷台上部には照明設備を格納している車両の イメージで作れれたようです。
それらしい雰囲気は再現されているように思いまます。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1f

●光岡ビュート パトロールカー

40-6 光岡ビュートをベースに警視庁のパトカーに仕立てたものですが、流石にビュートのパトカーは実在しないようです。
昔のパトカーを彷彿とさせるレトロな佇まいは、なかなか良い雰囲気を醸し出していますね。
ビュートはこんなにパトカーが似合う車とは思いませんでした。

トイズドリームプロジェクト＿こだわりパトカー1g

●ダイハツ ミラ パトロールカー

19-6 ダイハツ ミラをベースに、警視庁のパトロールカーに仕立てたものです。
この型のミラのパトカーが警視庁に存在していたかは判りませんが、全国的には北海道警などに配備されていました。
良く見ると、フロントグリルやバンパーの開口部は、ボディの黒とは違った艶消し黒となっており、なかなか芸が細かいものとなっています。
シート色が明るいベージュなのも軽自動車らしさの再現でしょうか。

品　番 ベース車名 仕様
11-3-未 スバル レガシィ 交通覆面パトロールカー
78-8-未 トヨタ アルファード 捜査用覆面パトロールカー
5-5-未 トヨタ ランドクルーザー 事故処理車
13-7-未 レスキュー工作車 交通鑑識車
40-6-未 光岡ビュート パトロールカー
19-6-未 ダイハツ ミラ パトロールカー

細 かい所を再現した作りは、「こだわりパトカー」と銘打っているだけの事は有りますね。
車種選択もなかなか面白いもので、ここも拘りのポイントでしょうか。
そして何より安価な価格設定と、仕上がりの良さが最大の魅力でした。
2014年6月を最後に、新作が途絶えてしまったのは非常に残念です。