小田急のボンネットバス
2016年11月10日

小田急百貨店特注ボンネットバストミカ01

小田急百貨店特注トミカの歴史は長く、1975年7月に「新宿小田急百貨店第1回トミカ工場開催記念」として8車種を販売したのを皮切りに、1980年代後半までに10数回に渡ってトミカの特注を行って来ました。

1986年11月には無塗装トミカを除くと、最後の特注トミカとなる「小田急オリジナルトミカ イズズボンネットバス」を4種類発売しました。
新宿小田急百貨店の8階ミニカー売場(当時)で、1986年11月25日より販売が開始されました。
当時の特注品は320円と通常品と同額というのが普通でしたが、特別生産品として各550円というプライスが付けられていました。
遠方の方の為に通販も行われましたが、こちらは4台セットのみの販売でした。

小田急百貨店特注ボンネットバストミカ02

●小田急仕様
小田急バス創立当時のデザインを再現したもののようですが、実車とは色合い、デザイン共に若干異なっているようです。

●箱根登山鉄道仕様
箱根登山鉄道バスは小田急グループのバス事業者で、現在は箱根登山バス株式会社となっています。
トミカは戦後用いられたクリーム色ボディの上下に青い帯が入るデザインを再現したもののようです。

小田急百貨店特注ボンネットバストミカ03

●神奈川中央交通仕様
神奈川中央交通は小田急グループのバス事業者で、トミカのデザインは1953年から導入された貸切バスの白地に赤と青の塗り分けと思われますが詳細は不明です。

●東海仕様
東海自動車(東海バス)は小田急グループのバス事業者で、トミカは1976年から運行されている「伊豆の踊子号」を再現したもののようです。

品 番 車 名 備 考
6-2-11 いすゞボンネットバス 小田急バ仕様
6-2-14箱根登山鉄道仕様
6-2-13 神奈川中央交通仕様
6-2-12 東海仕様

当時としては高額な特注トミカとなりましたが、初回の販売は好調だったようで、翌1987年には再生産されて、4月30日より新宿小田急百貨店で販売されました。
しかし、高額が災いしてか、その後はかなり売れ残っていたとの話も耳にしました。そのせいか新宿小田急百貨店だけでなく、小田急主要駅の売店などでも売っていたとの情報もありました。
通常品の1.7倍程のお値段なら、現在の価値観で見ると、特注品としては安いと思うのですが、当時はこれでもかなり高く映ったんでしょうね。