献血者への粗品として90年代初頭より各地の赤十字でトミカが採用されて来ましたが、2001年には献血系のトミカとして唯一のボンネットバスが登場しました。 これは2001(平成13)年7月26日に大宮駅献血ルームがオープンしたのを記念して、献血者への粗品として配布されたものです。 |
トミカは「6-2 いすゞボンネットバス」をベースに、白ボディの両サイドに緑ラインと赤十字マーク、更に「愛の献血車」「埼玉県伊奈赤十字献血センター」の文字タンポ、ルーフには「大宮駅献血ルームオープン記念」の文字がタンポ印刷されていました。 箱は専用箱で、献血ルームの受付時間や案内地図などが印刷されていました。 特注元は、当時大宮駅血液ルームを管轄していた「埼玉県伊奈赤十字血液サンター」(現:埼玉県赤十字血液センター)となっています。 因みに、大宮駅血液ルームは2014年7月末をもって、大宮献血ルームウエストと統合されて閉所されています。 |
品番 |
ベース車名 |
備 考 |
6-2-47 |
いすゞ ボンネットタイプバス |
埼玉県伊奈赤十字血液センター特注 |
ところでこのトミカには、こんな逸話が残っております。 業者と思われる人達が、献血が終わって出て来た人に「トミカを買い取りますよ」と声を掛けていたと言うのです。この事態を受けて、献血の粗品という性質上好ましくないとの判断で、途中でプレゼントが中止されてしまいました。 このような事情で、トミカは配布数が少ない事となり、皮肉にも非常に貴重なものとなってしまいました。 流石に献血ルームの前でのこういった行為は行き過ぎだと思いますが、現在もトミカの獲得合戦が異常に過熱しており、このような事態にならない事を願っています。
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