三河交通はかつて愛知県蒲郡市に本拠を置いていたバス会社です。 1999年に前身である「三河観光自動車」が「サンライズバス」と合併して出来た会社でした。 その後、2003年5月1日に「名鉄東部観光バス」と統合されてその名前は消えてしまいました。三河交通という名称は4年足らずの短い間だけのものとなってしまいました。 そんな三河交通ですが、社名消滅間際の2003年3月頃にトミカを特注していました。 |
特注トミカは、そもそも三河交通のバスツアー参加者にプレゼントする為に作られたものでしたが、その内から500台だけが抽選販売される事になりました。 販売方法は同社に2003年4月14日までにメールで申し込むというもので、蓋を開けて見ると応募総数は2893通にものぼりました。 この中から抽選で500名が選ばれると言いますから、およそ6倍という狭き門となりました。
当落の通知はメールで行われ、締め切り翌日より順次行われました。 当選者には振込用紙がクロネコメール便で届けられ、振込が完了すると順次トミカが発送されるというものでした。当時の販売価格は残念ながら不明。
トミカは1-4 三菱ふそうエアロクイーンで、同社が1998年に導入した「マリンジャンプ」と愛称が付けられたエアロクイーンのモデル化でした。 オールタンポ仕上げで、現在の特注バスのクオリティーには及びませんが、当時としては細かいタンポも入り、なかなかの仕上がりでした。 |
品番 |
ベース車名 |
備 考 |
1-4-40 |
三菱ふそうエアロクイーン |
三河交通マリンジャンプ |
当時、同社には「キャンセルなどで残ったトミカを再販売してもらえないか」との問い合わせが相次いだようですが、「事務所の移転やゴールデンウィークに向けての仕事量の増大」などを理由に、今後も含めて再販売等の予定が一切ないとの回答でした。 それもその筈、、抽選販売半月後の5月1日には「名鉄東部観光バス」との統合を控えていたんですからね! トミカの販売どころじゃ無かった事は想像に難くないでしょう。 ところで、残ったトミカはどうしたのでしょうね? 名前の無くなった会社のトミカをバスツアー客に配るなんて事もしないでしょうし、未だどこかに眠っているのでしょうか? ついつい、余計な心配をしてしまいました(笑)
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