三河交通
2016年09月08日

三河交通特注トミカ01

三河交通はかつて愛知県蒲郡市に本拠を置いていたバス会社です。
1999年に前身である「三河観光自動車」が「サンライズバス」と合併して出来た会社でした。
その後、2003年5月1日に「名鉄東部観光バス」と統合されてその名前は消えてしまいました。三河交通という名称は4年足らずの短い間だけのものとなってしまいました。
そんな三河交通ですが、社名消滅間際の2003年3月頃にトミカを特注していました。

三河交通特注トミカ02

特注トミカは、そもそも三河交通のバスツアー参加者にプレゼントする為に作られたものでしたが、その内から500台だけが抽選販売される事になりました。
販売方法は同社に2003年4月14日までにメールで申し込むというもので、蓋を開けて見ると応募総数は2893通にものぼりました。
この中から抽選で500名が選ばれると言いますから、およそ6倍という狭き門となりました。

当落の通知はメールで行われ、締め切り翌日より順次行われました。
当選者には振込用紙がクロネコメール便で届けられ、振込が完了すると順次トミカが発送されるというものでした。当時の販売価格は残念ながら不明。

トミカは1-4 三菱ふそうエアロクイーンで、同社が1998年に導入した「マリンジャンプ」と愛称が付けられたエアロクイーンのモデル化でした。
オールタンポ仕上げで、現在の特注バスのクオリティーには及びませんが、当時としては細かいタンポも入り、なかなかの仕上がりでした。

品番 ベース車名 備 考
1-4-40 三菱ふそうエアロクイーン 三河交通マリンジャンプ

当時、同社には「キャンセルなどで残ったトミカを再販売してもらえないか」との問い合わせが相次いだようですが、「事務所の移転やゴールデンウィークに向けての仕事量の増大」などを理由に、今後も含めて再販売等の予定が一切ないとの回答でした。
それもその筈、、抽選販売半月後の5月1日には「名鉄東部観光バス」との統合を控えていたんですからね! トミカの販売どころじゃ無かった事は想像に難くないでしょう。
ところで、残ったトミカはどうしたのでしょうね?
名前の無くなった会社のトミカをバスツアー客に配るなんて事もしないでしょうし、未だどこかに眠っているのでしょうか?
ついつい、余計な心配をしてしまいました(笑)