西鉄バス
2016年08月04日

西鉄バス特注トミカ01

九州福岡県を基盤とする西日本鉄道グループが特注した「西鉄バス」のトミカをご紹介したいと思います。
西鉄は1997年に1台と2002年に2台、合計3台の特注トミカを発売しました。
この他に、1980年の「日本のバスフェア」に西鉄路線バスが有りますが、今回は特注品のみにスポットを当ててみたいと思います。

西鉄バス特注トミカ02

●西鉄高速バス はかた号
最初に出たのは、福岡(天神)⇔東京(新宿)を結ぶ高速バス「はかた号」でした。
1997年9月、西鉄が運営する福岡市の遊園地「香椎花園」で開催された「にしてつバスおもしろフェスティバル」で販売されました。
また、同イベントで「はかた号」の体験試乗も行われており、これに参加すると、このトミカが貰えました。
実車は西日本車体工業SD-II型ボディを架装した三菱ふそうエアロバスでしたが、トミカでは41-4 いすゞスーパーハイデッカーバスがベースに選ばれました。
両側面はタンポ仕上げ、前面と後面は添付のシールを貼って仕上げるようになっていました。因みに左右のイラストは岡本太郎氏のデザインです。
箱は専用の物が用意されていました。日本製で当時の定価は不明。

当時はこのトミカの存在が殆ど知られておらず、1年後の1998年8月に路線バスのチョロQの発売によってトミカの存在が発覚!
コレクターがチョロQ脇でひっそりとトミカが売られているのを見つけた事によって、このトミカが白日の下に晒される事となりました。
しかし、既に西鉄にも殆ど残っておらず、この時点で入手困難なトミカとなってしまいました。特注数も少なかったのかも知れませんね。
今と違って情報の速度がのんびりしていた時代だからこその逸話と言えましょう。

西鉄バス特注トミカ03

●西鉄高速バス
●西鉄路線バス
2002年9月21〜23日に開催された「西鉄バスまつり」で先行販売されました。
その後、西鉄の駅や営業所などで販売されていたようですが、最終的には福岡や近県のデパートやスーパー、また全国のミニカーショップなどでも販売されたようです。
箱は専用の物が用意されていました。中国製で定価は各800円。

高速バスは、当時福岡〜鹿児島間の高速バス「桜島号」で運行されていた西日本車体工業SD-II型ボディを架装した三菱ふそうエアロバスでしたが、トミカでは1-4 三菱ふそうエアロクイーンをベースにしています。オールタンポ仕上げとなっていました。

路線バスはルーフに2002の文字が有る事から、2002号車を再現したもののようですが、詳細は不明。白色にワインレッド色の帯という当時の一般路線バスのカラーで、トミカでは79-3 三菱ふそうワンマンバスをベースにしていました。こちらもオールタンポ仕上げです。

西鉄バス特注トミカ04

品番ベース車名 備 考
41-4-23いすゞスーパーハイデッカーバス高速はかた号
1-4-32三菱ふそうエアロクイーン高速桜島号
79-3-未三菱ふそうワンマンバス路線バス

はかた号は長年探していたトミカの1台でしたが、発売から15年後の2012年にようやく入手する事が出来ました。この時代の特注品でも入手難易度が極めて高いと思われます。
今と違ってインターネットががまだまだ普及していない時代、情報が本当に少なかったんですね。ある意味呑気な時代の最後だったのかも知れません。
今や情報が氾濫しすぎてトミカを買うのが難い時代になってしまったようです。
どんな事でも限度を超えると、ツールが人間の首を絞める事になって行くようですね(汗)