コンビニ限定トミカ第4弾となる「Hondaレーシング コレクション」が2008年12月22日に発売されました。 ホンダの歴代レースカーから6台がセレクトされ、トミカで再現しようという企画でした。 販売は全国のコンビニエンスストア(セブン・イレブン、ローソン、サークルKサンクス等)の他、一部ミニカーショップでも取り扱いが有ったようです。 全6種で定価は各500円(税別)でした。 |
●F1 RA302 【'68 F1フランスグランプリ出場車】
'68年のF1世界選手権参戦に向けて開発されたフォーミュラ1ですが、自然通気の空冷という特異な構造のエンジンでした。 第6戦のフランスGPでデビューしましたが、3ラップ目のメインストレート先のS字コーナーでクラッシュ、ドライバーのシュレッサーが死亡するという事態を招いてしまいました。 ゼッケン18はまさにこの時のマシーンです。この事故の影響もあってか、第一期Honda F1自体が終焉を迎える事となってしまいました。
●S800 レース仕様車 【'68 鈴鹿12時間自動車レース、GT-1クラス優勝】
'68年8月4日に鈴鹿サーキットで開催された「鈴鹿12時間自動車レース」で、松永邦臣・木暮義文のドライブでGT-1クラス優勝を果たしたゼッケン25号車です。総合でもトヨタ7の1位・2位に続く3位という成績を残しています。
●シビック レース仕様車 【'83富士GCマイナーツーリングでチャンピオン】
富士スピードウェイで開催されていた「グランチャンピオンレース」(富士GC)ですが、メインレースの他にサポートレースの「マイナーツーリング」も人気を誇っていました。 これは排気量1.3リッターの車両による レースで、B110型サニークーペのエントリーが大半を占めていましたが、KP47型スターレットの参戦でデッドヒートは最高潮に達していました。 そんな中、唯一のFFマシンである「初代シビック」が、'78年よりホンダ社内チームである「ヤマト」の手によって参戦開始。 '83年には遂に佐藤克明のドライブによりるゼッケン1号車がチャンピオンを獲得しました。
●シティ ターボIIR 【'83 市販ベースのワンメイクレース仕様車】
'84年3月より鈴鹿F2レースのサポートレースとして始ったN2仕様車両によるシティのワンメイクレース。車両の設計・製作は無限が担当し、市販車をベースにエンジンや外装部品など多岐に渡って改造が施されていました。 開催初年の'84年は『CITY TURBOレース』という名称でしたが、翌'85年に『CITY BULLDOGレース』と名称が変更されました。 トミカはツインリンクもてぎに有るホンダコレクションホール所蔵の車両をモデルとしていますが、この車両はレース開催前年の'83年に製作された開発テストモデルのようです。
●NSX耐久レース仕様車 【'95年の第63回ルマン24時間レース出場、総合8位】
'95年のルマン24時間レースに出場したGT2クラスのNSX 84号車は、高橋国光/土屋圭市/飯田章のドライブにより総合8位、GT2クラス優勝を果たしました。 GT2クラスは市販車に最も近い車両規定で、雨というコンディションの中、ベース車両の基本設計が活かされたレースとなりました。
●NSX JGTCテストカー 【'04 ホンダNSX JGTCテストカー】
全日本GT選手権(JGTC)の'04年シーズンに向けたNSXのテスト車両です。 因みに翌'05年からは国際シリーズ化に伴い「SUPER GT」と名称変更されました。 |
箱は通常箱を2つ並べたサイズより横に1cm程大きく、6車種とも共通のものでした。 個別にシュリンクパックされており、箱を開ける事が出来ないため、中身が選べないブラインドボックス仕様となっているのは一連のコンビニ専売トミカと同じ。
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品番 | 車 名 |
備 考 |
73-1-未 | ホンダ F1 | '68 F1フランスGP | 23-2-未 | ホンダ S800M | '68 鈴鹿12時間自動車レース | 83-1-未 | ホンダ シビックGL | '83富士GCマイナーツーリング | 54-5-未 | ホンダ シティ ターボII | '83 ワンメイクレース仕様車 | 78-6-未 | ホンダ NSX | '95 ルマン | SP-未-未 | Honda NSX Racing | '04 JGTCテストカー |
Hondaレーシングコレクションは実際のレースの車両やテスト車両を出来るだけ忠実に再現したもので、価格から考えるとなかなか魅力的なものとなっていました。 中でもNSXのテストカーは、トミカリミテッド専用の金型を初めて通常トミカに使ったもので、目玉商品とも言えるものでした。
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