アーテル×トミカ 
2016年02月04日

アーテル×トミカ01

トミカは発売まもない1975年から米国向け輸出を開始、「Pocket Cars」の商標で一時代を築きましたが、それも1980年代に終わっています。
その後、米国向けの専用ブランドは長らく存在しませんでしたが、2011年に米国向け専用の「HYPERCITY」シリーズを展開しました。しかし、これも2年程で新製品の発売もなく、いつのまにか消滅してしまいました。
そんな中、2012年の終わりか2013年の初め頃、Ertlブランドでトミカが販売されました。決して大々的にではなく、ひっそりと…

アーテル×トミカ02
アーテル×トミカ03

「Ertl Collect N Play」というシリーズで、大半はErtlブランドのアメリカ車でしたが、10種類ほどのトミカがラインナップされました。
国内仕様と同等品や、「HYPERCITY」シリーズと同等品が殆どでしたが、このシリーズのオリジナル仕様が2台存在していました。

●ミニクーパー
43-3 ミニクーパーがベースで、白ルーフ/ライトイエローボディはトミカくじ10と同じ。しかしトミカくじが中国製なのに対し、こちらはベトナム製で、裏板の「NO.43」がモールドになって以降の新金型となっています。

●アンビュランス
79-4 トヨタ ハイメディック救急車がベースで、カラーリングは通常品と同じながら、タンポ類は独自の仕様となっています。

両車とも箱なしでの販売で、タグが付いているのと、裏板にアーテルの品番と製造年月がタンポ印刷されているのが特徴となっています。

アーテル×トミカ04

品番車 名 Ertl品番
43-3-未ミニクーパー Ertl 16012
79-4-未トヨタ ハイメディック救急車(AMBULANCE) Ertl 16014

Ertl社は1945年にアイオワ州で創業。1999年にはRacing Champions社に買収されRacing Champions Ertl社となりました。その後2004年にRC2社と社名変更。
2011年にはタカラトミーがRC2社を買収して完全子会社化。
このような経緯からErtlブランドでのトミカ販売が行われたのでしょう。
しかし、その後は同様の話は聞こえて来ません。どうやら単発で終わってしまったようです。米国向け輸出は難しい時代になったのかも知れませんね。